トランプのスペードのマーク。
掘る道具(spade)でもあり「深く掘り下げる思考」「本質を探る」という象徴的意味を込めています。
理数フロンティアクラスは、以下のキーワードを軸に教育活動を展開していきます。
理数と文科の融合によるSTEAM教育。
理科・数学の知識を基盤に、テクノロジー(Technology)、工学(Engineering)、アート(Arts)の要素を融合させたSTEAM教育を実践します。さらに、現代社会で重要となるデータサイエンスの基礎を学び、客観的なデータに基づいた分析力と判断力を育成します。
SNSなどで真偽の曖昧な情報があふれる現代社会を生き抜くために、科学哲学の視点から、科学的知識がどのように成立し、更新されていくのかを学びます。また、課題発見のツールとして注目される「哲学シンキング」を通して、本質的な問いを立て、批判的かつ多面的に考える力を育成します。
AIは、Artificial Intelligence の略で、人間の知的活動を模倣し、学習、判断、生成を行う技術です。近年は、文章や画像を生成する「生成AI」が教育・創造の現場で活用されており、STEAMやデータサイエンスを組み合わせることで新たな価値を生み出しています。
データサイエンスは、膨大なデータを分析し、傾向や因果関係を導き出すことで意思決定を支援する学問です。数理統計、AI、プログラミングを横断的に活用し、社会課題の解決に貢献します。農業では、環境データを用いたスマート農業への応用も進んでいます。
課題をチャンスと捉え、社会に新たな価値を創出する力です。単なる起業だけでなく、失敗を恐れず挑戦し続ける姿勢や、他者と協働して未来を創る精神を育成します。STEAMの成果を社会へつなげる推進力とします。
2025年度は、日本で初めて哲学を事業の中心に据えた企業「クロス・フィロソフィーズ株式会社」より講師をお招きし、「ゲノム編集技術がもたらすELSI(論理的・法的・社会的課題)」をテーマに特別授業を実施しました。
この授業では、哲学的思考を基盤に開発された思考拡張メソッド「哲学シンキング」を用いました。哲学シンキングとは、2500年以上にわたる哲学の歴史から抽出されたエッセンスを現代社会の課題に応用するものであり、「問いによる発散」と「本質の追求による有機化」を往復することで、より深い問題発見と思考の変容を促す実践的メソッドです。
(画像は、本校内に建立されている井上円了(東洋大学の創設者/日本の哲学者)の銅像)
理数フロンティアクラスでは、大学や企業の研究者による講演を「TOYO理数セミナー」として定期的に実施する予定です。
データサイエンス、バイオ技術、AI、フィールド研究、宇宙、脳科学などのテーマを予定しています。