2021.09.04|SAT

TGLキャンプ「海外販売戦略」(オンライン)を開催しました

9月4日(土)に海外販売戦略をテーマとしたTGLキャンプを開催しました。今回の参加者は16名(申込者18名)と少人数だったため、3〜4人で5グループを構成し、ワークショップから発表までじっくり実施する事ができました。

ワークショップでは、特定の日本企業が生産している具体的な商品と進出国を選出し、「STP」と「4P」に従って、販売戦略を考案し、社長に向けてプレゼンするというシチュエーションを設定しました。「STP」とは、Segmentation (顧客グループの細分化), Target(販売ターゲット層), Positioning(ブランディング)を意味し、「4P」とは、Product(製品)、Price(価格)、Promotion(プロモーション)そしてPlace(流通)のことです。経営上の販売ノウハウを盛り込む事で、複数の学部から集まった参加者にも海外販売戦略を計画する際、何をどう考えたら良いのか、具体的に理解できるようになります。 

5つのグループは、それぞれ企業、商品、進出国が全て異なり、何故そうするのか、その理由と根拠を明示しながら説得力ある発表をしてくれました。一つ例をあげますと、電子辞書をベトナムで売る事にしたグループがありました。辞書機能を備えたスマホの普及で日本における電子辞書はすっかり衰退してしまいました。ですが、このグループの学生がフィリピンの語学研修に参加した際、電子辞書がフィリピンには存在しない事を知り、日本への留学国No.2のベトナムに売り込むことにしたそうです。高額な電子辞書をベトナム人学生が購入しやすいように、電子辞書機能を留学生に必要なものに絞ることで可能にすると発表しました。 

今回、初めての試みとして、ランキングで順位を示す発表評価の代わりに、全体で一つ一つの発表に対する意見交換をしました。これは参加者数が小規模だったために可能だったのですが、その効果は大きかったです。

学生の経験から出てきた素晴らしいアイディアやコメントに、教え手としては嬉しく、また、頼もしく感じた次第です。 

国際教育センターでは、既存のTGLキャンプを更新しながら、新たなものも考案しています。今回は海外販売戦略に向け経営学部からの知見を取り入れたことで、よりアカデミックな販売戦略が練られました。今後もより多くの学部とコラボレートしながら、各学部の方法論や理論なども取り入れた、学生にとって刺激的なTGLキャンプを提供できるようになるよう取り組んでいきたいと思います。(講師:国際教育センター 小早川裕子) 

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