2023.09.05|TUE

TGLキャンプ「Diversity & Communication」を開催しました

8月5日(土)の午後1時から4時までの3時間、TGLキャンプ「ダイバーシティーとコミュニケーション」が開催されました。長年任天堂で本社と⽶国オフィスのコミュニケーションを円滑にしながら、社会的責任活動を推進する業務に携わっている曽我部明香氏を特別講師としてお招きしました。

TGLキャンプは毎回、学部や学年を超えた学生たちが初めて出会う場でワークショップを行いますが、今回のアイスブレイクでは、グループメンバーとの共通点と相違点を知り合うことから始まりました。「日本人」という大きな括りですと、あまり大きな相違点を見出せないように受け止められがちですが、お互い自分の独自性にフォーカスして話し合うと、個人のユニーク性が浮き彫りになり、各グループから笑い声が立ち上がり、一気に打ち解けた様子でした。 

講義の中では、「unconscious bias(非認知的先入観)」や「高文脈と低文脈文化」の説明があり、私たちが日頃意識しない内に抱いている先入観の存在とコミュニケーションのスタイルが異なる文化について学びました。その上で、曽我部氏に出題された課題は、経済産業省のダイバーシティ経営推進事業を、①女性社員の活躍促進、②高齢社員の活躍促進、③外国人社員の登用・支援、④LGBTQ社員の登用・支援、⑤障害を持つ社員の登用と活躍推進を対象に課題を明らかにし、課題解決について話し合う事でした。非常に切実で深刻な問題です。これらを解決するには、ダイバーシティや文化の違いを理解した上で、多面的に捉えて考えなくてはなりません。 

各グループは、メンバーの関心の強いトピックを調べ議論した上で模造紙上にポスターを仕上げました。これはコロナ前に使っていたスタイルですが、学生たちの様子を見ると、1枚の大きな白紙に手で書き上げる難しさと楽しさの両方を経験したようです。学生の発表内容から、彼らの問題意識の程度が明らかになりました。どちらかと言うと、一般的に語られている課題解決方が示され、もっと掘り下げた真髄に迫る議論が欲しかったのが実感です。ですが、今回の「ダイバーシティとコミュニケーション」は初めての取り組みです。今後もSDGsを含め異文化理解に関するTGLキャンプを行い、課題の表面的な部分だけではなく、その深層にまで着目し議論できるよう指導していきたいと考えております。 

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