2023年2月18日（土）に、オンラインでTGLキャンプが開催されました。

今回のキャンプは「ことばのやさしさとは何か」というテーマで実施され、国際交流に興味を持つ全学の学生17名が参加しました。

近年、日本では「やさしい日本語」という用語がよく聞かれるようになりました。今回のキャンプでは、新たな試みとして、「言語意識」「複言語主義」「やさしい日本語」「言語環境」などをキーワードに、日本の中にある言語や言語意識の問題について情報を調べ、自分たちの考えをまとめて報告するという内容を実施しました。参加者は、問題の背景や簡単な概念の説明を聞いた後、3〜4名のグループにわかれ、90分の制限時間の中で、考えをまとめていきます。 

最終発表は、「主人」と「旅人」となった参加者が、5つの会場を自由に回るという「ワールドカフェ方式」で実施しました。少人数で発表活動を行うことにより、いつもよりリラックスした雰囲気の中で発表や質疑応答を行うことができたようです。今回のキャンプは留学生の参加が多かったため、使用言語には複数言語を用いてよいとしましたが、複数の言語を混ぜて発表していたり、英語でされた質問に日本語で答えていたりと、多様性に開かれた議論が行われており、留学生も含めて活発な意見交換が行われていました 。

同じ大学に所属する多様な背景を持つ学生と、初めて聞く概念を調べ、発表の準備を進めるというのは、人によっては、初めは少し難しく感じられたようですが、お互いの経験を共有しながら意見交換を行い考えることで、最終的にはそれぞれに新しい発見があったようです。

今回のキャンプに参加してくれた皆さんが、今後も国際交流や海外学習への興味を深めていってくれることを期待しています。 

国際教育センターでは、引き続き、新しい出会いから学びが生まれる場を提供していきます。皆さんの積極的なご参加をお待ちしております！
（講師：牛窪隆太）