ダブリンシティ大学(アイルランド)

 ~ 自分のイメージの言語化 ~ 

吉田 良さん(社会学部 社会学科 2年) ダブリンシティ大学/アイルランド

 

  留学前から留学を終えるまで 

私は費用面や単位互換などの理由から、交換留学を利用して留学に行きたいと考えていました。そのためにまずは語学のスコアを基準以上のレベルにまで引き上げることを目標に1年生の間はインプットをひたすらしていました。1年生の秋学期から2年生の春学期にかけて、LEAPの中でエッセイの書き方やスピーキングなどアウトプットをメインに取り組みました。これらは、留学中でのエッセイやディスカッションの場面等で多くを生かすことができ、役に立ったと感じました。留学が決定してからは、アイルランドの少し癖の強い英語に慣れることや、留学先の寮や周辺の環境(スーパーや日本人がカットしてくれる美容院)を事前に調べていました。

留学開始後はとにかく色んな人に話しかけ、関係づくりをしていました。その中で、イメージの言語化ということを強く感じました。自分を他人に紹介するときに何が好きで、何を考え、将来どうなりたいのかを全て言葉にして拙いながらも伝える必要がありました。日常会話のみならず議論の場でも自分への気づきが多く、逐一言葉にすることで、漠然としていた自分を見つけることができました。もちろん、授業はついていくのは簡単ではなく、予習復習は必須でした。グループワークでは互いに母語ではない英語を使いながら、共にひとつのものを作り上げる難しさを感じていました。相手への理解や価値観を知るということは多様なひとが集まる留学ならではの経験で、大きな収穫のひとつです。

今でも時々留学中に出会った友人と連絡を取り合うなど、留学自体は終わって1年近くになりますが、まだまだ留学経験は続いています。帰国後は、自分自身の経験や吸収したことをもとに、授業、レポートや議論へ還元しています。就職活動においても、自分を明確化できたからこそ、進む方向性や目標をブレずに決めきることができたと思います。語学ももちろんですが、行動力や計画性など語学以外の面、特に将来に通ずる力が大きく飛躍したと帰国後の生活から感じます。

 

  これから留学を目指す学生へ一言 

語学や生活など留学への不安は誰しもが抱えています。私もそうでした。しかし、準備を含めとりあえず挑戦してみませんか。先が見通せない今だからこそ、今目の前の目標に向けひとつひとつ取り組むべきだと思います。その行き着く先として、「これだけ自分はできたんだ」という達成感や自信、留学での経験が待っていると思います。みなさんの挑戦を応援しています。