「協働を考えるフォーラムinさいたま」の目的は、様々なかたちの協働の例を通し、協働のあり方やこれからを考えていくというものです。このイベントでの「協働」とは、地域や社会の問題を解決するために市民や行政、企業が力を合わせて活動することを指します。前半の1時間半は、「サッカー×手話応援=ノーマライゼーション」というテーマで企業、行政、学校、市民活動団私は高校卒業後、「英語をしゃべれたら1億人と友達になれる」という某英会話学校のフレーズに触発され、英語力を高めるために東洋大学国際地域学部に入学しました。大学2年次に、初めての海外経験となるオーストラリアへ行き、さらに翌年、NICE主催の国際ワークキャンプでタイへ行きました。そのワークキャンプにおける体験がきっかけとなり、私は大学3年次の1年間東洋大学を休学し、タイで長期ボランティア活動に参加することを決意しました。
休学中の2002年5月から2003年1月まで、私はタイのSongkhla県において、環境・教育分野のボランティア活動に従事しました。現地では主に、国立公園の環境保全活動や現地の学校での環境教育、日本文化を紹介する活動などを行いました。また、タイ人だけでなく、各国から集まったボランティアメンバーとの共同生活では、様々な異文化体験をしました。
たしかにはじめは1年間休学することに対しての不安もありましたが、それ以上に、視野を広げたい、見聞を広めたい、たくさんの人に出会い、学び、学生のうちにやりたいことをやってから社会に出たい、という思いが強くありました。結果的に、帰国後の自分は、自信がついてプラス思考になる、コミュニケーション力がアップする、日本の社会問題に対する問題意識が強まるなど、様々な変化・成長がありました。
大学卒業後、日本の社会問題を解決していく活動がしたいと思い、ホームレスの自立支援をする民間企業に就職しました。その会社で4年間、ホームレス問題の解決に取り組み、本当の幸せとは何か、生きること・死ぬこととは何かを深く考え、これからの社会を支えていく若者に、ビジョン(夢)を描くことの大切さを、国際ワークキャンプや中長期ボランティアを通して、世界の若者と各国の地域で自分の五感で経験することの大切さを伝えていきたいという思いが強くなり、28歳のとき、現在の職場であるNICEに転職しました。NICEでは、ワークキャンプ&中長期ボランティアという仕組みで社会問題を解決することを目指して活動しています。そして、今後は、日本やアジアに長期ボランティアムーブメントを興していきたいという夢があります。
今大学生活を送っている後輩たちに伝えたいことは、「動かなくては始まらない!」「今やらずしていつやる?!」ということです。一度きりの人生、いろいろな経験をして楽しく過ごしてください!
井口育紀(2004年3月国際地域学科卒業、特定非営利活動法人 NICE 中長期ボランティア事業部長)
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