氏名:河村 明日香 さん(国際地域学科 国際地域専攻)
留学形態:交換留学
留学先:ニューヨーク州立大学ブロックポート校(アメリカ)
留学期間:2021年8月~2022年5月
氏名:河村 明日香 さん(国際地域学科 国際地域専攻)
留学形態:交換留学
留学先:ニューヨーク州立大学ブロックポート校(アメリカ)
留学期間:2021年8月~2022年5月
現在、アメリカ合衆国 ニューヨーク州にあるニューヨーク州立大学ブロックポート校に1年間の交換留学に来ています。本留学だよりでは、交換留学に至るまでの過程と留学を開始してからこれまでの3か月間のアメリカでの生活を報告します。この留学だよりが少しでも皆さんのご参考になれば幸いです。
交換留学に挑戦するまで
大学入学以前から留学に対する憧れがあり、長期で現地の生活を存分に味わうことができ、且つ費用を抑えられる交換留学を選びました。選考にあたり、最も重要なことは語学スコアを取得することです。東洋大学には、LEAPやランゲージセンター主催のライティング相談、英語資格試験対策講座(IELTS・TOEFL講座)など様々な語学学習の機会が用意されています。また、交換留学出願に必要なIELTSとTOEFL ITPを学内で受験することが可能です。私は、入学当初から上記の講座を活用しながら、学内で開催される英語資格試験を毎回受験して、語学スコアの向上に励みました。この他にも、国際教育センター主催の留学フェアへの参加は、語学試験対策のモチベーションになり、留学プログラムを比較する上でも最適な機会でした。留学フェアは、過去に留学プログラムに参加した先輩から実体験を伺うことができるイベントです。語学スコアが伸び悩んでいたときも、このイベントに参加することで、留学に対する気持ちを再確認することができ、自分自身を鼓舞することができました。また、東洋大学には交換留学のほかにも語学留学や海外インターンシップといった様々な留学プログラムが用意されているので、プログラムを比較することや、留学後の次のステップについても考えるきっかけになりました。
ニューヨーク州での生活について
ここからは、留学を開始してからの現地の様子をお伝えします。ニューヨーク州というと大都会のニューヨークシティが頭に浮かぶ方もいらっしゃるかと思いますが、私が留学をしているニューヨーク州立大学ブロックポート校はニューヨークシティまでは車で6時間掛かる田舎の大学です。観光名所のナイアガラの滝までは車で1時間半で行ける距離にあり、オンタリオ湖を挟んでカナダと接しています。冬は寒さが厳しく、最低気温が-5℃になるような日もあるような極寒の地です。キャンパスは、これぞアメリカの大学というような広大な敷地です。リスやシカが構内に生息していて、自然が広がっています。私はこのキャンパス内にある寮で生活をしています。アメリカの寮生活は、ミールプランを利用してキャンパス内のカフェテリアで食事をするのが一般的ですが、私は大学で唯一の各部屋にキッチンが備え付けてある寮に住んでいるため、自炊をしています。毎週、日用品の買い物のためにスーパーに行っていますが、スーパーへも車がないとたどり着けないような距離にあるので、大学のシャトルバスを利用しています。また、週末に出かける際は友人の車に乗せてもらって移動をしています。車社会のアメリカでの留学で悩みの種となるのがこの移動手段の問題です。日本では気軽に一人で出かけることができますが、こちらではキャンパスで過ごす時間がどうしても多くなってしまいます。ですが、大学内では放課後や週末に学生団体主催のイベントが毎週開催されたり、キャンパス内のジムとアイススケートリンクが無料で利用できたりと、日本とは異なる娯楽が楽しめます。大学内のイベントではフリーフードといって無料で食事や軽食を食べることができ、大きなイベントでは無料でTシャツも配られるなど、楽しいイベントが盛り沢山です。
滞在しているキャンパス内の寮
キャンパス内のアイススケートリンク
ニューヨーク州立大学ブロックポート校での授業について
私は、各学期に計4つの科目を履修しています。1学期目の現在は、環境学・社会学を始めとした専門科目と、大学レベルのエッセイ技能を習得することを目指した英語の授業を履修しています。交換留学は、専門科目を英語で学習するプログラムです。そのため、留学生を対象とした英語の授業はなく、現地の主に1年生と一緒に英語の授業は履修しています。留学前は授業についていけるか不安を感じていました。しかし、オフィスアワーに教授のもとを訪れて質問をすることや、授業を録音して復習の時に再度聞き直すことで、十分に授業についていけています。また、この大学にはAcademic Success Centerという施設があり、ライティングのチューターリング制度を始めとした、授業のサポートを受けることができるので、毎週エッセイの添削をお願いしています。
交換留学生や現地の学生との交流について
私を除いて交換留学生は全員ヨーロッパからの学生で、私が唯一のアジアからの交換留学生です。4年間こちらの大学に通う正規の留学生で日本人と中国人がいますが、全体的にアジアからの留学生が少ないので、自ずとネイティブの学生と交流する時間を作ることができます。交換留学生は私を含めて10人と少人数ですが、その分交換留学生同士の仲を深めることができています。現地の留学アドバイザーが定期的に開催してくださる留学生対象のイベントは、交換留学生同士の仲を深めることができたきっかけの一つです。これまでにナイアガラの滝や野球観戦、アイスホッケー観戦などに訪れました。直近では留学アドバイザーが交換留学生を自宅に招いてくださり、Thanksgivingのディナーをご馳走して下さいました。現地の学生との交流という点においては、同じ授業を履修していることがきっかけで友達になった学生と仲良くしてもらっています。週末は互いの寮を訪れ、料理を作ったり、映画をみたり、車で遊びに出かけたりしています。11月下旬のThanksgivingの休暇は、彼女が実家に招いてくれ、彼女の家族と一緒にThanksgivingを過ごさせてもらいました。
最後に
異国の地に足を踏み入れ、文化も言語も違う国で生活することは必ずしも楽しいことばかりではありません。時には、思うように英語が話せずもどかしさを感じたり、誰かの助けを借りないと何もできないことに無力感を感じたこともあります。ですが、その全てが日本にいたら経験することができなかったことであり、自分を成長させる機会になっていることを感じています。気が付けば、留学を開始してから3か月が経過し、1学期目も残り3週間です。この3か月で気が付いた文化の違いや人の温かさは、日本にいたら感じることができなかったものであることは間違いありません。留学に少しでも興味のある方がいたら、是非挑戦してみてください。大学生活を語る大きな経験になると信じています。
野球観戦の様子
友人宅でのThanksgivingのディナーの様子