氏名:橋本 純奈 さん(国際地域学科 国際地域専攻)
留学形態:交換留学
留学先:ベネチア大学(イタリア)
留学期間:2021年9月~2022年2月
氏名:橋本 純奈 さん(国際地域学科 国際地域専攻)
留学形態:交換留学
留学先:ベネチア大学(イタリア)
留学期間:2021年9月~2022年2月
交換留学を現在の大学を志望した理由・出発するまで
私は、中学生の頃から大学生になったら絶対に留学すると決めていました。しかし、実際に大学に入学してみると海外に行く手段は数多くあり、どのような手段で海外に行くか迷いましたが、五感で、受け身で外の世界を見て、そして客観的に日本について考えたいという思いがあり、交換留学を志望しました。現在の大学を志望した理由は、日常生活の中でも歴史・文化に触れたいと思った為です。ベネチアは、街自体が世界遺産であり、歴史ある建物が数多くあります。また、その歴史に関した授業も開講されている為、学んで触れるといったことが出来るという点も含め留学先に決めました。ベネチアだけでなく、イタリアのそれぞれの都市が違う色を持っていることも魅力に感じました。
私の入学当初のTOEICのスコアは500点ほどと決して高くなかったので、まずは英語のスコアを上げる必要がありました。そこで、TOEFL講座を受講したりECZ(English Community Zoneと呼ばれ、留学生などと英語で交流ができます。)に通うなどして英語に触れる時間を積極的に取るようにしていました。結果、交換留学の必須条件であるIELTS5.0以上に到達し、出願することが出来ました。ECZに関しては、最初のうちは恐怖心が大きくなかなか一歩を踏み出せないと思いますが、様々な会話ができるので英語に慣れ、さらに海外の学生と繋がりを持つという点でも良い機会だと思います。
本来ならば2020年の9月から一年間の予定だったのですが、新型コロナウイルスの影響で延期となりました。その間に、少しでも英語を使うことへの抵抗を減らしていこうと、Achieve English(学内で行われている英会話講座) を受講したり、LEAP(Learning English for Academic Purposesと呼ばれ、留学に必要となる語学力はもちろん海外で成功するための必要なスキルの習得を目指すことができます。)やライティングの授業を取ったりするなどしていました。出発するまでに、英語に自信がついたかと言われると正直あまりついていなかったですが、英語を聞くことや話すことに少しは慣れて出発することが出来たと思います。
実際に留学にきて感じたこと
実際に留学に来て一番初めに感じたことは、もっと現地の言語を勉強しておくべきだったということです。私の勝手な印象でイタリアの人は誰でも英語が話せるだろうと思っていました。しかし、実際はスーパーや飲食店などで英語を話せない方も多いので話せなくとも少しは理解できる程度には勉強しておくべきだったと感じました。
留学先の大学は、イタリア国内でも有名な日本語学科があることから、日本に関心のある学生が多くいます。また、日本語を勉強していなくても日本についてもっと知りたいという学生が多くいるので、もっと幅広く日本について知ってから留学に来るべきだったと感じています。また、ただ文化や国内事情がどうなっているかを知りたいのではなく、それについてどう思うのか、どうしてそのようなことが起こるのかという深い部分まで知りたいという学生が多くいます。なので、普段からただ知識を持つだけでなくそれについての自分の意見やなぜそういったことが起こるのかといったことまで考えることが大切だと感じています。
大学での授業
英語で開講されていると思っていた授業が、実はイタリア語だったという授業がいくつかあり、正直履修は少し苦労しました。もし、私の大学に留学したいという方がいたら、直接担当の先生に連絡することを勧めます。ですが、交換留学生向けに開講されている授業もあるので、取る授業がなくて困るということはないと思います。授業は、ディスカッションや発表というよりも、受け身になる授業が多い印象ですが、学生は積極的に意見を述べたり質問していたりして、とても刺激になります。留学開始当初は、授業の半分も理解できないということが多くありましたが、月を重ねていくごとに理解できる部分が多くなりました。それでも、授業では完全に理解できないので、授業の録画やパワーポイントを見返して復習するようにしていました。
現地での生活
ベネチアでの移動は、基本は水上バスか歩きです。ですが、そんなに大きな島ではないので大抵歩きで移動します。物価は、東京とあまり変わらない印象です。私は、寮で生活していて平日の昼食と夕食は用意されるため、一か月でどれくらいの食費がかかるかわかりませんが、週末だけだと10,000円前後です。また、コロナ禍ではありますが半分程度の人が外でもマスクを着用していません。もちろん、屋内は着用必須なのでみんな着用しています。先ほども述べたように、英語を話せない方も結構多いので、何か重要なことがある時は現地の学生と行動するようにしています。
主に利用しているキャンパス
San Marco Basilica(ベネチア共和国時代の中心的な建物)