マレーシアでの語学留学プログラム(ShIP)体験記
マレーシアでの語学留学プログラム(ShIP)体験記
国際地域学科のShIPは英語力を伸ばすことを目的としていますが、研修先によって特色が大きく異なります。今回はマレーシアサインズ大学のプログラムに参加した、国際地域学科1年生熊谷吉宗さんにマレーシア留学の魅力をお伝え頂きます。
多文化共生の国マレーシア
マレーシアは主にマレー、中国、インドの文化が多く存在します。まず、マレーシアではイスラム教が国教とされており、1日に5回の礼拝やハラールといった食事面で日本と大きく異なる生活に慣れる必要があります。最初は戸惑う事もありましたが、イスラム教の友人が周りにできたため、偏見などを持たず、馴染むことができました。日本で普通に生活をしていれば他宗教の方と関わることはないと思うのでとても良い経験になると思います。また、東洋大学国際学部国際地域学科では宗教学の講義などもあるため、留学を通して経験することで座学だけでなく身をもって学ぶことができるかと思います。そして自分自身の視野が広がり、今後の学習につながると思っています。
また、食事、行事、人種の三つの観点から多文化共生を感じました。食事面では、マレー料理が多く提供されていますが、街中には多くの中華街などがあり、中華料理を口にする機会が多くあります。また、リトルインディアと呼ばれるエリアがあり、インド本場のカレーなどを体験することができます。
私が滞在したペナン島では観光客なども含め多くの国籍の方がいました。私が通ったマレーシアサインズ大学では多くの留学生が在籍しているため、いろいろな人と関わることができました。また、宗教や国籍を越えた友情があり、みんなが仲良く楽しんでいる様子を目にすることが多かったです。特に思い出深いのは、留学プログラムの一環で、ペナン島の村で行われている結婚式を体験できたことです。少数民族の伝統的な行事を大切にしている様子を学ぶことができました。
結婚式の衣装写真
留学の強い味方・バディ
私がマレーシアでの生活を通して一番強く感じたことはバディがいることの心強さです。慣れない環境での生活だったので最初はわからないことや不安なことが多くありました。そんな中でバディがいつもそばにいてくれたので困ることもなく楽しく幸せな時間を過ごすことができました。放課後や休日はバディと出かける日々を送っていました。共に日常生活を送ることによって、普段の生活で使う英語表現を学ぶことができたり、自分が言い表せない英語をその場で教えてくれたりするので自身の語学力向上にもつながると思います。また、自分が悩んでいる時や落ち込んだ時にはバディはすぐ気づいて寄り添ってくれました。日本に帰ってきてからもマレーシアでの生活を思い出してシックになることが多くありますが、そんな時でもバディが電話をくれたりするのでいつでもそばにいる心強い友達です。
国際語としての英語を身に付ける機会
留学の大きな成果として、英語学習に対する姿勢が変わったことが挙げられます。マレーシアに行くまでは自分が英語でコミュニケーションをしている姿を想像することができませんでした。しかし、マレーシアで1か月過ごす中で英語でのコミュニケーションの必要性や魅力、楽しさに気づくことができました。日本にいてはなかなか英語に触れる機会は少なかったので実際に留学に行くことで海外の友達を作ることや英語での生活を体験することで英語を身につける良い機会になると思います。
将来の可能性を広げるチャンス
私は留学を終えて将来に対する考えが変わりました。私はもともと東南アジアに興味があり、大学卒業後はアジア全体に関わるまちづくりや不動産の仕事を日本でしたいと考えていました。そしてマレーシアでの生活を通して、海外で仕事をするという考えが生まれました。実際に現地での生活をして、マレーシアでしかできないこと、日本人だからこそ貢献できるマレーシアでの仕事について考えるようになりました。今まで見てこなかった景色を見ることで将来についていろいろな可能性を広げるチャンスが留学にはあると思っています。自分を見つめ直し、自分の人生を深く考えることができる良い機会になるのではないでしょうか。