田中ゼミ有志は、2月10日・11日に、韓国・済州島で、済州・四三事件や日本による植民地支配の史跡を踏査しました。
1945年、日本の植民地支配を経て米軍政下に置かれた南朝鮮では、単独政府樹立の機運が高まります。それに反対した済州島民は徹底的に弾圧され、非常に多くの人々が犠牲となりました。今回の踏査では、焦土作戦によって焼かれた村あとや、島民が身を隠した洞窟、慰霊碑などを訪れました。
日本による植民地支配も四三事件と深く関わる前史として位置付けられます。今回は日本軍が造成した弾薬庫あと(のちに、島民の大量虐殺の現場となる)や飛行場のあとなどを見学しました。
田中ゼミでは、事前に映画視聴や専門書の輪読を通じて、教室のなかで朝鮮近現代史への理解を深めてきました。今回、リゾート地としても名高い済州島の、凄惨な現代史の現場としての側面に接し、現場を訪れて歴史を学ぶことの重要性に触れることができました。
(文責:国際地域学科 田中美彩都講師)