国際地域学科の鈴木ゼミ(地域社会学)では、スローシティ運動(イタリア発祥の持続可能なまちづくり)を研究テーマとしています。
2024年10月5日に群馬県前橋市大胡地区の空き古民家再生プロジェクト(通称、「大胡ベース」)で行った月一回の定例イベントについて報告します。この定例イベントは、地域で使われなくなった耕作地で四季の野菜を地域の方々と育てて、そこで採れた野菜を活かした食イベントを企画し、地域内外の人びとが交流できる場をつくることを目的としています。
スローシティ国際連盟の定める「農業、観光、伝統工芸に係る政策」と「社会的包摂に係る政策」の認定項目にあたる活動です。
今回は任意団体「前橋赤城マイマイの会」のみなさんと共愛学園前橋国際大学の学生さんと一緒に野菜の収穫、ピザパーティ、ベンチづくりをしました。東洋大学からは鈴木ゼミの学生13名、共愛学園前橋国際大学からは15名、地域の方11名の計39名が参加してくれました。
ハロウィーンの時期が近いということもあり、参加者には思い思いの仮装をしてきてもらいました。
ピザパーティでは、自前のピザ窯と前橋市富士見地区の幻の小麦"農林61号"を使って、
前橋産ウインナーと玉ねぎのピザ、敷地で収穫した栗とサツマイモのレモン煮ピザ、ゴーヤとトウモロコシのワンタンスープを作りました。前橋赤城地区で活動する料理研究家の方が来てくれたので、アドバイスをもらい最高のピザを食べることができました。
敷地の木材を活用したベンチづくりでは、木の磨き上げと角を削る作業を行いました。
今回は雨が降っていたということもあり、予定していた動きではなかったものの皆さんの臨機応変な対応によって無事最後までやり遂げることができました。
ピザ窯が雨に濡れて火が消えないように急遽屋根をつくり、濡れてしまった薪の代わりに、濡れてない丸太を割って木材を作るなどしました。雨というハプニングさえ工夫して乗り越えていくというのがとても楽しかったです。
今回、初めて企画のリーダーを担当し、今までただ参加していた企画の一つ一つに多くの方々の協力があって成り立っていることに気づかされました。そのため、企画を成功させるために、メンバーとリモートで何度も打ち合わせを重ね、前日まで準備に取り組みました。また、地域の皆さんのご協力もあり、最高のピザパーティを実現できました。今後も「企画を支える」という意識を持ち、活動に取り組んでいきたいと思います。
国際地域学科3年髙橋知生、鈴木鉄忠教授