荒巻ゼミでは、専門ゼミナールⅠ・Ⅱ(3年生対象)の一環として,国土交通省荒川下流河川事務所および公益財団法人日本生態系協会のご協力を頂きながら,荒川知水資料館(amoa)および周辺地域を対象とした課題演習を行っています。
荒川は市民に憩いの場を提供するとともに都会において貴重な生態系の構成要素である一方で,大規模洪水が発生した場合に甚大な被害が想定されることから水害リスクへの対応が重要視されています。amoaではこのような荒川の管理事業や流域のさまざまな情報の受発信,防災・環境教育の支援などを実施しています。この演習では,交流,学習・教育,情報発信の拠点としてamoaや荒川の水辺をさらに活用していくという観点から,具体的な対策を検討,提案することを目的としています。
2024年度のゼミナールは12名の学生が参加し,4月中旬から6月中旬にかけて実施しました。4月25日にはamoaや河川事務所の施設を実際に見学させていただくとともに,担当者に直接質問をする機会を頂きました。さらに3つのグループにわかれて,「荒川3D河川管内図の活用」,「荒川における外来生物対策」,「岩淵地区水辺の利活用方策」の3企画について具体案を作成し,6月20日に荒川下流河川事務所にて担当職員の方々の他,北区役所および北区観光協会からのゲストの前で発表させていただきました。
なお昨年度も同様の取り組みを行っており、本ゼミナールの学生による提案が、「荒川放水路通水100周年記念謎解きゲーム『私たちの町を洪水から守れ!~過去・現在・そして未来へ~』」として実現しています。