2024年6 月 5 日から 8 日までの日程で、国際地域学科の学生 6 人とカーティン大学(オーストラリア)の学生 12 人が能登半島地震災害ボランティア活動に参加しました。
まず、能登へ行く前日の 6 月 4 日に、白山キャンパスにおいて松丸亮教授による日本の大規模自然災害、震災と復興についての講義を受けました。
学生全員が参加し、地震とは何か、地震の発生メカニズムや令和 6 年能登半島地震の被災の状況などについて動画などを交えて教えていただきました。地震が身近でないカーティン大学の学生にとっても、比較的身近である私たちにとっても、地震という現象を再認識する機会となり、活動に臨んで気持ちを新たにすることができました。
6 月 5 日に能登へ移動し、6 月 6 日及び 7 日の午前中、志賀町にて災害復興支援のボランティア活動を行いました。ブロック塀を壊してトラックに積み入れたり、災害により傾いた家から家具を運び出したり、また津波によってさまざまなものが流れ着いた海辺でゴミ拾いをしたり、その作業内容は多岐にわたりました。学生全員が与えられた作業に真摯に取り組みました。現地の被災者の方から「ありがとう」と感謝されることで得られる達成感は形容し難いものでした。ボランティア活動中は、志賀町災害ボランティアセンターのマッチングで、専門的な機材や工具を準備しているボランティア団体に受け入れていただき、人出が必要な作業を一緒に行いました。資機材を使わせていただいただけでなく、休憩の時の食事やスペースまで惜しみなく提供してくださり、おかげで不自由なくボランティア活動に従事することができました。
6月7日の午後には志賀町立富来中学校を訪問し、各学年の教室を訪れて英語での交流活動を行いました。ミニゲームやお互いの学校紹介を行ったあと、カーティン大学の学生はオーストラリアの発酵ペースト「ベジマイトVegemite」や、オリジナルの「妖精のパンFairy bread」を紹介し、英語を使いながら楽しくお互いを理解し、思い出に残る時間を共有することができまし た。中学校を訪問した後は、バスで重要伝統的建造物群保存地区の黒島地区を訪れ、まだ痛々しく残る地震の爪痕を目の当たりにしました。
この大学を、この学部を選ばなければ出会えなかった場所、人、できなかった経験がたくさんありました。4 日間の全ての瞬間が、貴重な財産として心に蓄積されていきます。異なるバックグラウンドを持つ人たちと過ごす時間は本当に刺激的で、そんな彼らと共に復興支援に携わることができたことを誇りに思いました。国境を越えたつながりの中で過ごした時間は、生涯忘れられないものになると思いました。
最後になりましたが、被災した皆さまが一刻も早く安心できる生活を取り戻し、地域が復興することを、心より祈っております。
藪長教授はじめ、Jake Shapper 先生、講義を行なってくださった松丸先生、快適に過ごせるよう努めてくださった中能登町えにしやの皆様、災害ボランティア活動の受け入れに尽力くださった志賀町災害ボランティアセンター(志賀町社会福祉協議会)の皆様、LOVE EAST 様、富来中学校の先生方、能登金剛交通の皆様、この活動に参加した東洋大学・カーティン大学の学生、4 日間私たちの活動に携わってくれた全ての方々に心からの感謝を伝えたいです。ありがとうございました。
執筆者 国際地域学科国際地域専攻 3 年 長谷川結奈