2012年から継続しているオーストラリア・カーティン大学との国際シンポジウムを今年も実施しました。今年は、石川県羽咋郡志賀町の富来中学校で、各クラスを訪れて地元のよさと将来の夢について語り合う対話シンポジウムを実施しました。また、2024年能登半島地震の被災地を訪問することを踏まえて、前日に白山キャンパス(東京都)において松丸教授の災害と防災に関する講義(Disasters and Disaster Risk Management Japan, Tokyo and Noto)を全員で受講しました。
以下、学生からの報告です。The comments in English from the participating students are below.
6月11日(木)
カーティン大学から学生25名と引率のJake Schapper先生が東洋大学に到着。能登半島地震や災害リスクマネジメントに関して松丸教授から講義をしていただきました。日本の災害の特徴や能登半島地震に関して学ぶことができました。この事前学習で得た知識が、実際に現地に赴いた時の学びに繋がりました。
その後、カーティン大学の学生と東洋大学の学生で複数のグループに分かれて、白山から日暮里に向けてまちあるきをして東京下町の地域と文化に触れながら学生同士の親睦を深めました。その後、能登へ向かって新幹線で出発しました。
6月12日(金)
この日は、午前中ミーティングをしてから、午後は志賀町立富来中学校を訪れて、各学年のクラスを順に訪問して、対話シンポジウムTOGI Talk Glocalを行いました。3年生は、この日のために1週間かけてプレゼンテーションを準備して、ふるさとの魅力(富来のよいところ)について英語で紹介しました。その後3年生と学生たちがグループに分かれてそれぞれの地元の魅力や、将来の夢について英語で語り合いました。次に2年生のクラスを訪問しました。2年生は富来中学校や地震の被害についてのプレゼンテーションを英語でしてくれました。その後、夢や故郷の良いところについてお互いに語り合いました。カーティン大学の学生は、午前中にショッピングセンターで手に入れた食パンを使って作った天使のパンやオーストラリアから持参したベジマイトを食パンに塗って、中学生や東洋生に味見をさせてくれました。最後に、1年生のクラスを訪問し、英語の練習をしたり、パンの味見をしながら英語で交流しました。
富来中学校の先生方は優しく、とても愛にあふれていてこの交流会にとても力を入れてくださったおかげで私たちにとっても学びのある機会になりました。とても実りある1日でした。
カーティン大学との合同国際シンポジウムはここで終了し、希望者は(株)ぶなの森に受け入れていただき、カーティン大学とともに災害復興ボランティア活動に取り組みました。
まず、6月12日に志賀町富来地域のまちあるきをして、いまなお残る被災状況を目の当たりにしました。そして、6月13日、14日の2日間、被災住宅の片付けと里山整備のボランティア活動をしました。
6月13日(土)
3日目は、里山整備のボランティア活動をしました。裏山の中で地震から手付かずになっていた倒れた墓石の横を通って、保護する樹木に注意しながら間引きする木を伐採し、裏山の崩れた箇所を避けて歩くことができるルート作りをしました。この日の夕方には、作業をした集落にて地域の方を招いて食事交流会をしました。地域の方、カーティン大学の学生、そして東洋生が食卓を囲んで交流しました。帰ることがとても名残惜しい素敵な時間でした。
6月14日(日)
最終日は、被災により解体撤去された家の庭跡の整備や、被災住宅の片付けなどを行いました。活動後には、地域の方からたくさんの差し入れをいただきました。
活動後、金沢駅にてカーティン大学の学生たちとお別れしました。
この4日間志賀町地域で、経験したことをこれからの自分たちの学びに活かし、そしてこれからも能登地域がより、熱にあふれた素晴らしい地域でありつづけられるよう東洋大生一同活動に励みたいと思います。
(執筆 雨宮彩佳、グローバル・イノベーション学科)
以下、参加学生による感想です。
私は今回の活動を通して、改めてコミュニケーションの大切さを学びました。コミュニケーションは一方的なものではなく、互いに理解しようとする姿勢や歩み寄りによって生まれるものだと実感しました。今回の研修では、多様な背景を持つ人々と関わりました。母語や文化の違いがある中でも、それぞれが相手を理解しようとしながら協働する姿がとても印象的でした。私は英語を話すことに自信がなく、活動当初は不安を感じていました。しかし、私の拙い英語にも耳を傾けてくれる仲間や、積極的に挑戦する中学生の姿に支えられ、「完璧に話すこと」よりも「伝えようとすること」が大切なのだと学びました。また、地域との関わり方についても考えさせられました。地域の方々は私たちを温かく受け入れてくださいましたが、私たちはあくまで外部から来た存在です。だからこそ、一方的に支援するのではなく、地域の声に耳を傾け、共に考えながら関わる姿勢が重要だと感じました。今回の研修を通して、相手を理解しようとする姿勢の大切さと、地域と信頼関係を築きながら関わることの重要性を学びました。(佐々木藍里、国際地域学科)
能登での活動を通して、地震の被害からの完全復旧には、地域格差、高齢化、政府や民間の支援不足などさまざま問題が残っていることを知りました。これらの学びと同時に、能登の美しい自然、住民同士の結びつきが強いコミュニティー、温かさなど地域の方々との対話を通して、多くの魅力を見つけるいい機会になりました。カーティン大学の学生との合同シンポジウムを通して、地域の方々が異文化に触れ、他国の学生が、日本の文化について学び、協力して問題を解決していこうとする姿がとても印象的でした。(向山怜伽、グローバル・イノベーション学科)
初めての経験でカーティンの学生とうまくコミュニケーションを取れるか、仲良くなれるか自信がありませんでしたが、とてもいい思い出になりました。
今回の合同シンポジウムを通して、たくさんの学びがありました。富来中学校への訪問では、言語を通して繋がれるよろこびを感じたとともに、人と人が繋がるサポートを出来ることが好きなんだと新たに気づきました。たくさんの人と出会い、コミュニケーションを取り、関係を築けたことがいい思い出です。(村上さくら、グローバル・イノベーション学科)
能登の地域に行くのが初めてで、正直最初は解像度が低いまま参加しました。ですが、地元に対する知識と深い愛を持って生活している方々に出会い感動し、これからも私もこの地域に携わりたいと思いました。英語で活動したことも自分の経験値になって、協力的なカーティン大学の学生に本当に感謝しています。(雨宮彩佳、グローバル・イノベーション学科)
For me, I learned how important the word “teamwork” is as everyone was helping each other through this volunteer journey, making this experience memorable for me. I learned that no matter how hard it is, if I believe that I can make it through, I will be able to make it. Plus, being able to experience the countryside of Japan, especially places that survived the earthquake was very interesting to me. I was happy to help people and grateful for everything that happened along the way. (Helena Erenfeld, RDS)
I would say this event is one of the most vulnerable memories in my life. I had a chance to help others, to learn how to be cooperative with others and to make more friends and connections. One lesson that I learnt is that “Hard times create strong bonds” which means we had some hard times but these make the whole trip more memorable and stronger connections. Thank you everyone involved in this event. (Shin Thant Aung, GINOS)
I joined this volunteer program without many expectations, but everything turned out to be far more incredible than I could have ever imagined. For the first time, I witnessed the lingering aftermath of a natural disaster in rural Japan, even though two years have passed. Yet, beyond those hardships, I was deeply moved by the warmth of the local people in Noto and the new friends I made. Ultimately, these are places, people, and experiences I would have never encountered had I not taken part in this journey. Every single moment of those four days will remain a precious memory to me. Spending time with individuals from such diverse backgrounds was a truly fascinating experience, and I am proud to have contributed a small part to the disaster recovery efforts alongside everyone. (Vu Duc Minh, GINOS)
As part of our International Perspectives for Planning Study Tour with Jake Schapper, we had the chance to visit Shiga Choritsu Togi Junior High School (志賀町立富来中学校) in Togi on the Noto Peninsula, alongside Toyo University students and Chino Sensei. After the devastating 2024 earthquake and tsunami, it was really meaningful to spend time with the school’s small student population and help them practice English while exchanging Australian and Japanese culture. The students shared presentations about their hometown and its recovery, and we introduced a bit of Perth (plus some Aussie classics like Caramello Koalas, fairy bread, and Vegemite!). During the sessions, we had short but great conversations about the local charms of the students’ hometowns and future dreams. We’re so grateful to the teachers at the Junior High School for organising the exchange, as well as Toyo’s Chino Yabunaga, and our own Jake Schapper for organising the trip. (Andrea Forrester, Curtin University)