テーマ: 「バンコクにおけるスラム地域のコミュニティ開発」
研修期間: 2025年9月1日〜9月13日
参加学生数: 17名
【研修内容と報告】
国際地域学科では、グローバルな視点から地域社会の課題を学び、地域住民と協力しながら問題解決に取り組む力を養うことを目的にタイ・バンコクにて「東洋サマーワークショップ」(国際地域学研修(タイ研修))を実施しています。本科目は、学生が現地での調査・研究を通じて、実践的な行動力や高度なコミュニケーション能力を身につけ、将来、地域コミュニティ開発に貢献できる人材へと成長することを目指しています。
2025年度のタイ研修は、9月1日から13日までの13日間にわたり実施され、国際地域学科から17名の学生が参加しました。今年度は「バンコクにおけるスラム地域のコミュニティ開発」をテーマに掲げ、バンコク市内の3つのスラム地域においてフィールドワークを行いました。学生たちはグループ毎に研究課題(リサーチ・クエスチョン)を設定し、実際にコミュニティを歩きながら、インタビューや参与観察を通じてデータ収集を実施しました。
また、フィールドワークの後には毎日リフレクションの時間を設け、各自が得た気づきや学びを全員で共有しながら、グループ毎に調査結果の整理・分析を進めました。最終日には、チュラロンコン大学にてフィールドワークの成果発表を行いました。
研修を終えた学生からは、「『スラム』と呼ばれる地域を実際に訪れ、その環境に衝撃を受けた一方で、現地の人々の話を聞く中で、課題だけでなく、人々が地域に愛着を持ちながら暮らし、限られたリソースの中で様々な工夫をして生活している姿を知った。コミュニティのあり方として理想的だと感じる部分もあり、とても考えさせられた。」といった感想が多く聞かれました。現地の人々との対話を重ねる中で、学生たちは自らが抱いていた「スラム」に対する偏見や固定観念に気づき、それを問い直しながら、社会課題を多面的に捉える新たな視点を得る機会になったようです。
今回の研修は、チュラロンコン大学政治学部の協力のもと実施されました。コーディネーターは、チュラロンコン大学政治学部社会学・人類学科のタナパン・ライプラコブサップ准教授が務め、東洋大学バンコクオフィスを拠点として研修を行いました。また、チュラロンコン大学の教授陣には、タイの文化やフィールド調査の方法に関する講義をご担当いただき、同大学の学生には通訳やフィールド調査のサポートをしていただきました。ご協力いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。
(世帯訪問インタビューの様子。)
(リフレクションの時間。フィールドノートを振り返り、気づきをメモしています。)
(シーカー・アジア財団を訪問し、クロントイ地域を散策。)
(歩き回り、出会った人々にインタビュー。)
引率・担当教員 近江加奈子、ワグ・シュレヤ