「いま考える防災」イベントで能登での災害ボランティア活動を報告しました
「いま考える防災」イベントで能登での災害ボランティア活動を報告しました
2026年2月15日(日)、目黒区民センターホールにて、目黒石川県人会主催のイベント「いま考える防災」が開催され、東洋大学能登ゼミとして国際学部国際地域学科の学生が活動報告をしました。イベントでは、映画『凪が灯るころ』の上映に加え、珠洲市副市長の金田直之氏による講演会、そして桐蔭横浜大学と東洋大学のボランティア活動報告とトークセッション、物産展、東洋大学卒業生の写真家・松田咲香さんの写真展「能登半島の記憶と奇跡」などが行われました。
青木英二目黒区長による開会の挨拶と、桐蔭学園小学校合唱団による合唱で、和やかにイベントが始まりました。最初に行われた映画の上映会では、度重なる大災害から立ち上がろうと葛藤する珠洲市に、多くの観客が思いを馳せました。そして、映画の上映後には珠洲市副市長の金田氏より、珠洲市の被災当初から現在に至る状況、そして今後の課題などについての報告がありました。金田氏は、2023年5月の奥能登地震の時に構成された各省庁・支援団体との連携体制が、翌年1月の能登半島地震の際の迅速な対応に繋がったと説明しました。一方で、人口流出や入札不調などの課題が残されていることにも言及しつつ、今後はこれまでの連携を生かした復興を進めていくことを明かしました。
副市長の講演後は、学生による活動報告が行われました。桐蔭横浜大学ボランティアサークル「VINCA(ヴィンカ)」の学生による発表では、能登における災害ボランティアの経験から、今後も復興の一端を担いたいという強い決意が語られました。
私たちはボランティア活動の報告のコーナーで、東洋大学能登ゼミとして発表を行いました。まず飯高芽美さん(国際地域学科4年)が2012年から現在までの活動内容や学びについて報告し、太田聖士さん(同3年)が志賀町の仮設住宅の現状と課題について調査結果を発表しました。そして、私、山崎七海(同4年)が珠洲市にて珠洲ささえ愛センターやすずっこひろばの運営協力をしているNPO法人ピースウィンズ事務所にて約一年間にわたって行ってきた活動とそこから考えたことについて、卒論の調査研究結果なども踏まえた発表をしました。学生たちが地域の方々と語り合い、地域課題を自分事として捉え、さらには能登を「第二のふるさと」と感じていることを伝えました。発表後は関係者の方々との意見交換もすることができ、今後の活動につながる有意義な時間となりました。
今回の貴重な機会をくださった目黒石川県人会の皆様、石川県人会常任理事の本田ゆり子氏に感謝申し上げます。
東洋大学能登ゼミでは、今後も様々な活動を通して能登と共に歩んでいきたいと思います。
【参加した学生の感想】
飯高芽美
多くの人が能登に関わり、自分事としてアクションを起こしていると改めて体感しました。これからも能登ゼミの一員として、人との出会いや繋がりを大切に、できることから少しずつ進んでいきたいと思います。
太田聖士
当日は桐蔭横浜大学の方々やいしかわ県人会の皆様、珠洲市副市長のお話を伺い、防災への理解を深めるとともに、多くの方々が抱く珠洲への強い思いを直接感じることができ、大変学びの多い機会となりました。奥能登マルシェ以来の発表の場であり、大変緊張しました。
山崎七海
今回の発表で改めてこれまでの珠洲市における活動を振り返り、「外部支援団体の災害支援において最も重要なのは、どのように役割を手放すかである」と結論付けました。
当初は、どういった内容を話すべきなのか迷いを感じていました。しかし、金田副市長による行政の立場からの発表が予定されていたため、私は支援団体で活動をしてきた視点から発表しました。発表後には、副市長から直接フィードバックもいただき、今後の励みとなる大変貴重な経験となりました。
また、珠洲市出身の方々や実際に現地でお世話になっている写真家・松田咲香さんにもお会いすることができました。お話をさせていただいたときには、会話に登場する珠洲での思い出や風景、そして生き生きとした空気に触れ、気づけば「珠洲に帰りたい」という思いに駆られました。
改めて、このような貴重な機会をくださった皆さまに感謝申し上げます。
写真は、珠洲市にオープンした子どもの居場所「すずっこひろば」の開所時のものです。山崎はピースウィンズジャパン珠洲事務所でのボランティア活動を通して、すずっこひろばの立ち上げや運営も手伝ってきました。(左から4人目)
(すずっこひろばについては、こちら(外部サイトへ接続します。)をご覧ください。)
執筆者 山崎七海(国際学部国際地域学科4年)