2025年度 第1回桶川市地域福祉ワークショップ活動報告
2025年度 第1回桶川市地域福祉ワークショップ活動報告
2025年10月25日、埼玉県桶川市の地域福祉活動センター世代間交流スペースにて第1回桶川市地域福祉ワークショップを実施しました。藪長千乃先生がファシリテーターを務め、国際地域学科の藪長ゼミに所属する9名の学生がサポーターとして参加し、市民の皆さんとともに地域の魅力を語り合いました。本ワークショップは、桶川市の地域福祉計画の一環として、市民・学生・行政が協働しながら桶川市の「魅力発見」を共有することを目的に開催されました。
ワークショップの様子
ワークショップの内容
当日は、世代も立場も異なる参加者が3つのグループに分かれ、まずは簡単な自己紹介からスタートしました。市民の方々の日常の様子や、桶川に住むことになった経緯、暮らしの中で感じていることなどが紹介され、学生も自身の地元や大学生活について語り、お互いを知る時間となりました。短い時間でも、自然と場が温まり、話しやすい雰囲気がつくられていきました。
続いて、テーマである桶川市の魅力について自由に意見交換を実施しました。市民の皆さんが桶川市の写真を持ち寄り、子育て世代、移住者、長年の市民、そして他地域から来た学生など、さまざまな視点からまちの良さや暮らしやすさが語られ、グループごとに盛り上がりながら対話が進みました。
ワークショップの後半では、グループごとに話し合いで出た魅力を整理し、模造紙に桶川の魅力を伝えるポスターを作成しました。それぞれのグループが工夫をこらし、市民の皆さんが持ち寄った写真を使いながら、感じたまちの良さを表現しました。
グループ1:「ほどよい桶川」
暮らしやすさ、まちの落ち着き、都会との距離感など、「ちょうどいい魅力」を強調。
グループ2:「桶川だって!」
イベント、自然、歴史など、桶川が他地域に負けない魅力を持つという力強いメッセージ。
グループ3:「桶川GO」
道の駅の新設や文化施設の充実など、未来へ動き出す桶川の姿をポップに表現。
発表の時間には、市民の方々が自分の言葉で地域の魅力を語り、学生も新しい発見に驚きながら真剣に耳を傾けていました。他の参加者の話しを聞くことで「自分では気づかなかった視点」が次々に共有され、非常に学びの深い時間となりました。
参加学生の声
「桶川市の皆さんが自分のまちの魅力をいきいきと語る姿がとても印象的でした。自然と自分の地元のことを思い浮かべ、私のまちにも語れる魅力があるのかもしれないと気づくことができました。他地域を知ることで、自分のまちへの愛着がより深まったように感じます。」
「移住者の方も多く住んでおり、ワークショップのように交流する機会をつくることによって地域の人の新しい繋がりが増えたりすることは良いことだと思いました。」
市民の方々の話を直接聞くことで、学生にとって「地域を知るとはこういうことか」を体感的に学ぶ機会となりました。
今後に向けて
第1回ワークショップでは、地域に暮らす市民の方々と学生が同じ目線にたち、まちの魅力について語り合う時間を共有することができました。参加者一人ひとりが、自分の経験や日常生活の中で感じている「桶川らしさ」を言葉にすることで、地域絵への理解が深まると同時に、新たな視点を交換し合う場となりました。
私たち学生にとっては、地域の方々がまちの魅力を生き生きと語る姿に触れながら、暮らしを支える福祉やコミュニティのあり方を身近に感じることのできる貴重な機会となりました。
今回の対話を通して得られた気づきや意見は、今後の地域づくりや福祉の取り組みを考える上で大切な財産となりました。地域と協働する学びの場を継続的につくりながら、社会の現場に触れ、多様な価値観に出会う機会を大切にしていきたいです。
本ワークショップの実施にあたりご協力いただいた桶川市の皆様、参加者の皆様に深く感謝申し上げます。今回の学びが、私たちにとっても地域の方々にとっても、まちの魅力や福祉の未来を考える大切な一歩となることを願っています。
東洋大学国際学部国際地域学科2年 杉山心優