国際地域学科1年生にとって必修科目である「国際地域学基礎II」の初回授業として、2025年11月25日にマレーシア大使館よりジェフリー・メイヤー一等書記官を招いた特別講義を開催しました。開始前には、ShIPプログラムでマラ工科大学（UiTM）に5週間留学した学生たちがマレー語の歌を披露し、温かい雰囲気の中でジェフリー氏を迎えました。

講義では、マレーシアの多民族・多宗教社会の成り立ちや文化共存の理念について、映像資料や統計データを用いて分かりやすく紹介されました。また、2025年にマレーシアがASEAN議長国を務めることを踏まえ、地域の平和と安全保障、経済統合の推進、インクルーシビティと持続可能性といった重点分野が提示され、東南アジアの未来を考える重要な視点が示されました。

質疑応答では、外交官としてのキャリア、ASEANにおけるマレーシアの役割、国際協力の現場で求められるスキルなどについて、学生から多くの積極的な質問が寄せられました。今回の講義を通じて、学生たちはマレーシアの多文化的魅力と国際社会への貢献について理解を深め、国際地域学を学ぶ上で大変有意義な機会となりました。