群馬県前橋市大胡の空き家・畑活用で「じゃがいも祭り」を行いました!
群馬県前橋市大胡の空き家・畑活用で「じゃがいも祭り」を行いました!
国際学部 国際地域学科の鈴木ゼミでは、スローシティ運動(イタリア発祥の持続可能なまちづくり)を研究テーマとしています。
群馬県前橋市の赤城エリアは、日本で2番目に国際スローシティ連盟の認証を受けた地区です。鈴木ゼミでは前橋・赤城スローシティの空き古民家の利活用プロジェクトに参加し、地域の方々や現地の大学生と交流しながら、フィールドワークを行っています。
2025年6月28日、前橋市大胡地区にある空き古民家「大胡ベース」にて、群馬県前橋市で活動する任意団体スローなまちづくり「前橋赤城マイマイの会」と共愛学園前橋国際大学の方々が企画した「じゃがいも祭り」に鈴木ゼミで参加してきました。
今回は、前橋赤城マイマイの会、共愛学園前橋国際大学、地域の方々と一緒にイベントを行いました。じゃがいもの収穫、料理、火起こしの3つのチームに分かれて作業を行いました。
大胡ベースの畑では、4月に植えたじゃがいもが6月末に収穫を迎えました。じゃがいもの収穫では、共愛生と協力し、根っこを抜き、土をかき分けながら多くのじゃがいもを収穫することができました。天候不順のため掘り出すまでは心配でしたが、大きいものから小さいものまでいろいろなサイズがあり、大量収穫でした。
フィールド調査の良さは、ここからです。私たちは収穫を通して良い面だけでなく、改善すべき点も見つけました。それはジャガイモを埋めた範囲を記しておくことで、収穫する時にスムーズかつ正確に位置を把握することができるということです。このような改善点の発見も実際に行ってみないとわからないフィールド調査の良いところです。さらに、共愛生とコミュニケーションを取ることでスムーズに作業を終えることができました。共愛生は、1年生から4年生まで幅広く、私たちより前橋で活動しているので彼らからの有益な情報も共有できるのもフィールド調査の醍醐味でもあります。
今回の料理では、収穫したジャガイモを活用して、いももち、ハッシュドポテト、ニョッキ入りカレーコンソメポトフを作りました。それぞれ東洋生✖︎共愛生混合グループに分かれ、じゃがいもや他の野菜のカット、茹で作業などを効率的に作業を行いました。総勢50名と人数が多いため、作る量も多く大変でしたが、どの料理もとてもおいしく作ることができました。量が多かったため味付けにも工夫をしました。今日は、とても暑かったため塩分を多く摂るために少し濃いめにし、その時々の状況を判断して臨機応変に対応することも大切なことを実感しました。
火起こしでは、他のグループよりも先に作業を始めました。気温も高く暑い中で大変でしたが、うちわなどを使い、工夫して火を絶やさないようにしました。火おこしは、前橋で活動するときは必ず行う作業なので、全員ができるようになるため交代制を採用しています。学生が率先して火おこしをできるようになるために我々は日々努力を積んでいます。普段の生活では、ガスを使い、元栓を捻れば火はつくのですがそれは現代の生き方すぎる! 私たちは、なるべく自然の力、知恵を活用しスローライフを楽しんでいます。このような体験は、やりたくても場所が限られるためフィールド調査ならではの体験学習でもあります。
今回の活動を通して、時間配分、新たな改善が見つかりました。開始は予定通りはじまりましたが、気温が高かったため休憩を回数も多く取りながら行っていたため、お昼ご飯の予定時間を多少過ぎてしまったりなど、改善点が何点か見つかりました。
さらに我々はコミュニケーションの大事さを学びました。まず、じゃがいも収穫時に、それぞれが前もって収穫場所を共有しあうことで手が止まる人がおらず、ハイペースで作業を進めることができました。以前までは、東洋生も共愛生も遠慮がちでコミュニケーションが少なかった印象でしたが、今回は以前会話したことのない人と話すことができ、関係を深めることができました。共愛生は、学年が幅広いため意見交換も積極的に行うことができ和気あいあいと活動をすることができました。
一方、料理グループでは食材の入れる順番でミスがあり、時間通りにいかないこともありました。火起こしグループも鍋とお玉の場所を他のグループに共有せず、どこにあるかわからないなど困っている場面が見受けられました。しかし、これらは報連相をするだけで解決する問題だと思います。
食事の開始時間は遅れてしまいましたが、片付けの作業はいつもより30分ほど早く終わらせられ成長が見られました。一人一人が意識を変えることで回りにも良い影響を与えることができることを実感しました。
最後に、私たちが今回の活動を通して感じたことを簡単にまとめます。私たち東洋生は、前橋の活動にできる限り全員参加を目指しており、地域との方との交流も積極的に行っています。また、上記でも記述したように共愛生との関係も活動を通して深められているなと感じました。一年生が多いということなので、彼らのエネルギーに負けないように私たちも活動を率先して行っています。
私は主に農業チームとして活動をしました。ジャガイモ収穫の効率を高めるために人数を多く割いたのですが、そこまで多くの学生は必要ではなかったことを知ることができました。火おこしに必要な薪や枯葉を集める係や料理の補助など改善する点を発見できました。次回に活かしていきます。片付けの際では各自が自分のやることを見つけること出来ていて、予定時間より30分早く終わることができたので満足でした。早く切り上げられた場合は、地域の方や共愛生とももっと関係を深めるために会話を増やしていきたいと感じました。今回も充実した活動を行うことができました。
本活動は、東洋大学地域活性化支援事業「Toyo Slow City Project」の支援金を受けて実施しました。
東洋大学国際学部国際地域学科 3年鈴木ゼミ 喜多瑛土 藤原大聖