第3回:古谷進さん(工学部応用化学科2001年卒業)



ページがうまく表示できない方はこちらからPDF版をご覧ください

 

🔷仕事は段取り八分🔷

 学生時代から「環境」に興味があった私は千葉県市川市に本社がある株式会社市川環境エンジニアリング(以下、市川環境)に入社しました。市川環境を一言で言うと「リサイクル業界の先駆者として、循環型社会の実現に向けて取り組む会社」です。具体的には、産業廃棄物の収集運搬や廃棄物をエネルギーに変えるRPF(廃棄物固形燃料)事業、またグループ会社では、生ごみをメタン発酵させてバイオガス発電を行う施設(バイオエナジー㈱)や、家庭から排出される容器包装プラスチックから物流パレットを製造する施設(エム・エム・プラスチック㈱)もあります。また、現在のコロナ禍に於いても、「公衆衛生」を維持する面から重要なインフラ産業であることが再認識されています。

 

    入社してすぐに業務部に配属され、ビルピット清掃や浄化槽清掃の部署で 2 年間勤め、その中で学んだことは、「仕事は段取りが大事。段取りで 8 割は決まる。」ということでした。業務では現場に到着し、作業の準備や清掃作業、写真撮り、後片付けなどの一連の流れがあります。段取りが悪いとスムーズに作業ができません。安全にそして効率的に作業する ためには、段取りが全てなのです。この時学んだ“段取り力”はその後の仕事に取り組む際の原点になっています。

 

🔷顧客ニーズと自社のギャップを埋めながら最良の一手を探る🔷

 業務部の後は営業部に配属され、自治体で処理できない廃棄物を民間で請け負う行政向けの営業を14年続けました。営業では顧客のニーズと自社の現状のギャップをどうやって埋めるのかを考え、提案するという日々を送りました。 常に顧客と自社の間に挟まれながら最良の一手を探る中で、コミュニケーション力を磨いてきました。

 その後は、社長秘書や家電リサイクル施設であるグループ会社への出向を経て、2020年10月より市川環境の親会社で2017年に設立された「株式会社市川環境ホールディングス」に出向し、現在は社長室の一員としてグループ会社全16社の将来に向けての新たなビジネスモデルの構築に関連する仕事に携わっています。

 

 市川環境は2021年の10月で創立50周年を迎えます。SDGsやサーキュラーエコノミーなどのキーワードが世の中に浸透しつつある中、市川環境は循環型社会の実現に向けて活躍する企業として、これまで培って生きた廃棄物・リサイクルの分野を中心に社会に貢献していくことをビジョンにしています。私自身もその一員として活躍できるよう努力していく所存です。

 



【株式会社市川環境エンジニアリング https://ike.co.jp/

【株式会社市川環境ホールディングス https://ikhd.co.jp/