2023.10.21|SAT
2023.10.21|SAT
開催概要
日時:2023年10月21日(土)10:00-12:30
場所:東洋大学白山キャンパス125記念ホール(8号館6階)
開催概要
中国が巨大経済圏構想「一帯一路」を提唱してから、今年で10年目を迎える。現在、アフリカやラテンアメリカ、太平洋諸国等、欧州と中国を結ぶ「帯」や「路」の沿線にない国々も、「一帯一路」協力文書を結んでおり、約190の国連加盟国のうち150を超える国が「一帯一路」構想に参加している。10年にわたる「構想から現実へ」の努力が実り始め、途上国のインフラ整備に成果を上げつつあり、中国と沿線国との貿易額もこの10年で倍増している。
しかし、欧米の一部の国々は、「一帯一路」を中国の国際影響力を拡大するための手段とみなし警戒を強め、環境、人権、債務などの側面からこの構想を批判している。中国政府もより質の高い「一帯一路」を建設する方針を打ち出し、プロジェクトの一部を見直している。さらに、中国は2021年に「グローバルイニシアティブ(GDI)」を打ち出し、商業ベースの「一帯一路」と対外援助を主旨とするGDIとの棲み分けを進めている。「一帯一路」構想は「未来を構想し、現実を変えていく」という新たな段階に入っている。10年間に起きたこと、今後の展望を踏まえシンポジウムを開催することで、日本と中国において世界の関係を再考し、その成果を国内外に発信しようと試みるものである。
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