常磐短期大学にご尽力され、また、同窓会活動にもご支援くださった、キャリア教養学科・幼児教育保育学科の安井教浩先生が、2026年3月に学校法人常磐大学をご退職されました。同窓生としては寂しい限りです。先生のますますのご活躍をお祈り申し上げます。
今回、安井教浩先生から同窓生への言葉をいただきましたので、ここに掲載いたします(2026.7.7UP)。
常磐での7年半
安井 教浩
私はこの3月、常磐短期大学 (以下「常磐」と記します) を定年退職し、単身赴任の生活を終えて、家族のいる広島市の自宅でこの文章を書いています。そして、筆を運びながら、勤務していた時にはなかなか見出せなかった常磐での日々を回想する時を楽しんでいます。
2018年9月、キャリア教養学科に着任したとき、私がまず戸惑ったのは、それまで長く勤務した長野県短期大学とのさまざまな面での違いでした。まず、常磐のキャンパスの美しさには魅了されました。正門を入って坂を上ると目に飛び込んでくる赤レンガの建物と薄緑の芝とのコントラスト、そして右手に折れてN棟に向かおうとすると目に映る清々しい松の濃い緑 (N棟の前に聳えて、われわれの目を癒してくれた松の木立は、今は駐車場に変わってしまいましたが)。地方の公立高校の校舎とほとんど変わらない地味な佇まいで、住宅街の中に小さなキャンパスしかもたなかった前任校の姿に慣れていた私の目に、常磐は自然に恵まれた美しいキャンパスに思われたのでした。また、四年制の大学も併設されているだけにキャンパスの規模も大きく、大勢の教職員を擁していることも、小規模な公立の短大からやって来た私には大変新鮮で、いかにも大学らしい環境に身を置くことになったと感じたものでした。そして何より、各学科の定員が一学年45名ばかりの公立の短大と比べると倍以上の女子学生 (男子諸君のことも忘れてはいませんよ!) を相手にすることになったことには戸惑いました。その後、常磐の学生については、「素直で真面目な子たち」という評価をよく耳にしてきました。当然ながら人はそれぞれで、個々の学生はそれぞれ異なる印象を私に残してゆきましたが、それでも確かに、全体として「素直で真面目な」という常磐の学生の印象は私の中でも最後まで変わることはありませんでした。
30年近く大学教員としての生活をおくってきた中で、2020年に始まるコロナ禍での教育は、機械類の扱いがとりわけ苦手な私にとっては、まさに人生最大のピンチでしたが、同僚の先生方や職員の皆さんのおかげで何とか乗り越えることができました。それでも、少しでも興味深い授業を提供できるよう自分なりに工夫を重ねたつもりではおりますが、機器の操作が不得手だと公言している私の授業をオンラインで受けることになった皆さんはさぞかし大変だったことでしょう。多くの科目では受講生はカメラをオフにしたまま授業をすすめました。そのため、1年次に履修する2学科合同の「歴史」の授業などでは、受講生の半分にあたる幼教の皆さんの顔を知らないまま翌年には卒業生として送りだすという、誠に奇妙な経験もすることになりました。しかし、感染症下の学園生活で何より残念であったのは、入学から卒業まで、キャンパス内でマスクを取ることが許されず、それまでの学生にとっては当たり前の風景であったキャンパスでの日常を十分に経験してもらうことができなかったことです。その一方で、そうした異常な事態のもとでも、卒業後の道をそれぞれ切り拓いていく常磐の学生たちに頼もしさも感じたものでした。
ご承知のように、キャリア教養学科は、2023年3月に最後の卒業生を送り出し、その歴史の幕を閉じました。それにともない、私は幼児教育保育学科に移籍し、英会話や教養科目の歴史を担当することになりました。常磐が単科となったことは寂しい限りでしたが、私個人としては全く毛色の異なる環境に身を置くことになり、幼教フェスタや実習の巡回など、それまで経験したことのなかった新しい世界に慣れることに、退職までの2年間は一生懸命でした。しかし、幼教の教員としてのこの短い間にも、こうした新しい世界から多くのことを学ぶことができ、常磐での充実した7年半の生活を結ぶことができました。
母校とは、たとえ卒業後に一度も訪ねる機会がなくとも、人生の折々にそこの卒業生であることを認識させられるような存在であると思います。単科とはなりましたが、これまで短大の歴史を紡いできた先行の諸学科の卒業生の皆さまにとっても、今後も心の支えのひとつでありつづけられるよう、常磐短期大学のさらなる存続と発展を願ってやみません。
常磐短期大学にご尽力され、また、同窓会活動にもご支援くださった、幼児教育保育学科の渡辺賢治先生、赤木拓人先生が、2025年3月に学校法人常磐大学をご退職されました。同窓生としては寂しい限りです。先生方のますますのご活躍をお祈り申し上げます。
今回、渡辺賢治先生から同窓生への言葉を頂戴しておりますので、ここに掲載いたします。
あの日の学びは、いまも未来を支えている
渡辺 賢治
常磐短期大学卒業生の皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
私は令和7年3月末日を以て、4年間お世話になった常磐短期大学幼児教育保育学科を離れ、現在は東京都杉並区に所在する高千穂大学人間科学部にて教鞭を執っております。
振り返れば、幼児教育保育学科で過ごした4年間は、私にとって非常に濃密で、そして多くの「学び(=武者修行)」に満ちた時間でした。教員として学生たちに何かを伝える立場でありながら、実際には私自身も学生たちから教えられ、支えられ、良き刺激を頂戴していたのだと強く感じています。
私が着任した2021年当時はコロナ禍の影響がまだ色濃く残っていましたが、それでも3密を避けながら本格的に対面授業が再開した時期でした。とりわけ幼教2年の学生からは、1年生の時はほとんどオンライン授業であったため、「2年生でありながらも1年生のような感覚がする」という声を折々に聞きました。
また、指導教員として、着任時に2年生のクラスを担当することとなり、右も左も分からないまま、それでも学科の先生方にも支えていただき、どうにか取り組むことができました。その他、全学学生支援委員やキャリア支援委員など、各種委員会の仕事にも従事し、少しずつ学内のシステムに慣れていったことが懐かしく思い出されます。
授業では「児童文化(言語表現)」や「子どもと言葉Ⅰ」、「日本語表現」などを担当し、毎回、必ず「小課題」を課し(大学指定A5サイズの紙を配布)、しかも授業回を追うごとに規定の行数がジワジワ増えていくという、学生にとっては何とも辛い小課題であったと思います(なお、ブレることなく4年間、このスタイルを貫きました)。また、「課題研究」の集大成として、毎年12月開催の「幼教フェスタ」も印象に残っています。ブースの展示やクラス発表など、期限ギリギリの状態でどうにか間に合わせた学生たちの姿と、それをやきもきしながらサポートしていた自身の姿が思い出されます。そして毎年、サプライズで私自身が謎の変身(?)を遂げていたことも懐かしく思い出されます。
実習の巡回指導も学生たちの成長を見る上では貴重なシーンでした。実習先で奮闘する多くの学生からは真摯さを感じました。不安や悩みを聞きながら一生懸命に取り組んでいた姿は今でも鮮明に残っています。そして、私自身も県内各地を飛び回り、時には〇ーグルマップに騙され、袋小路のような道に入り込み、絶望感を抱きつつもどうにか巡回先へと辿り着いた時の安堵感は今でも忘れられません。
徒然なるままに書いてきましたが、幼児教育保育という分野は、単に知識や技術だけでは成立しません。子どもの気持ちに寄り添う力、人の痛みに気づく感性、相手の立場に立った想像力――そうした「人としての土台」が問われる世界と言えます。そして、その土台は一朝一夕に身に築けるものではなく、日々の学びや人との関わりの中で少しずつ育まれ、アップデートされていくものと思います。
人生には、思い通りにいかないことも多々あります。社会人になっても迷いや不安を感じることはよくあるもので、時には八方塞がりのようになってしまうこともあるでしょう。それでも平等に明日はやって来ます。そうした時、皆さんが常磐短大で積み重ねてきた学びや経験を思い出してください。あの日の学びは形を変えながら、いまも皆さんの未来を静かに支え続けているはずです。初心に立ち返り、気持ちを立て替え再び歩き出してください。必ず誰かがその姿を見てくれています。
卒業生の皆様がそれぞれの場所で、自分らしく歩み続けられることを心より願っています。そして、時には常磐短大で過ごした日々を思い出しながら、これからも多くの子どもとともに自分自身の人生も大切に育てていってください。皆様のご多幸を祈念しております。
みわの会事務局では、クラス会開催通知の発送を代行することで、クラス会活動の支援を行っています。ご希望の方は、クラス会開催通知をみわの会事務局までご持参ください。
詳細は、みわの会総務部(電話:029-232-2680、取扱時間:平日9時~17時)までご連絡ください。
2026年度、第21回卒常磐短期大学幼児教育科の同窓会の支援を行いました。当日の様子を宮田充香さんにご寄稿いただきましたので、以下掲載いたします。皆さんもクラス会を実施しませんか?ご連絡お待ちしています。
4月25日に水戸プラザホテルで、第21回卒常磐短期大学幼児教育科の同窓会を10年ぶりに16名で開催しました。
卒業してから、まもなく40年。久しぶりの再会でしたが、学生時代に戻ったように、話が弾み、とても楽しく、あたたかい時間を過ごすことができました。
現在は幼稚園や保育所、障害者デイサービスで働いている人、家業を支えている人、趣味や「推し活」を充実させながら毎日を楽しんでいる人、それぞれが自分らしく輝いていて、とても刺激を受けました。
みんなの話を聞きながら、私自身も交通安全教育の仕事をこれからも頑張っていこうと、改めて励みになりました。
年齢を重ねても、こうして集まり、笑い合い、近況を語り合える仲間がいることを嬉しく思います。
またぜひ集まって、たくさん話をしたいと思います。
みわの会様からも、ご支援をいただきまして、ありがとうございました。皆さん、感謝しておりました。
宮田充香
みわの会では、同窓生の皆様の名簿(ご氏名・ご住所等)データを登録させていただいております。
以下の連絡については、ご面倒でもe-mailに必要事項を入力してお知らせください。ご協力をお願いいたします。
・転居による住所変更
・お名前、電話番号の変更
・ご逝去
e-mail:miwaalum★tokiwa.ac.jp・・・★の部分を@に変更して送ってください。
【必要事項】
①氏名(在籍時の氏名も必須)
②学科
③卒業年度(または卒業回数)
④現住所(郵便番号も含む)・電話番号
⑤親元住所(郵便番号も含む)・電話番号
⑥勤務先 有・無(有の場合は、勤務先の住所と電話番号もご明記ください。)
⑦みわの会通知メーリングシールナンバー(分かる方のみ。封筒に記載の整理番号をご明記ください。)
みわの会編集部では、ホームページに掲載する同窓生の皆様からの原稿を募集しています。日々の雑感・近況報告などをe-mailでお寄せください。編集の都合上、1600文字以内でお願いいたします。掲載した方には、図書カード(1000円分)を送ります。
みわの会e-mail:miwaalum★tokiwa.ac.jp・・・★の部分を@に変更して送ってください。
「常磐大学同窓会館」は、各種同窓会の他、卒業生の諸活動に無料で利用することができます(一般の方は有料)。
◆利用施設(収容人数)
楓ホール(100名)・会議場(50名)・応接室(10名)・駐車場(30台程度)
◆利用時間
9:00~21:00
◆休館日
・日曜日および国民の祝日
・本学創立記念日(1月25日)
・本学夏季一斉休業期間
・本学冬季一斉休業期間
◆申し込み
事前予約が必要です。使用日の14日前までに予約を行ってください。
詳しくは常磐大学総務課(電話 029-232-2717、取扱時間 平日9時~17時)までお問い合わせください。
常磐大学・常磐短期大学「総合型選抜(卒業生推薦)」を実施します。卒業生の親族(3親等以内)から推薦を受けた方が出願できる入試制度です。
建学の精神や教育理念を深く理解し、本学への入学を強く希望する意欲的な方を求めています。
学校名:常磐大学(人間科学部、総合政策学部、看護学部)/常磐短期大学
試験日:2025年12月14日(日)
試験内容:個人面接
出願できる方:高等学校または中等教育学校を卒業した人および2026年3月までに卒業見込みの人で、当該卒業生の推薦を受けた方 ※他に評定平均値などの出願資格があります。
詳細は、常磐大学・常磐短期大学アドミッションセンター入試室までお問い合わせください。
電話:029-232-2504(平日:9時~17時)
e-mail:kouhou★tokiwa.ac.jp・・・★の部分を@に変更して送ってください。
たくさんの同窓生の皆様から多額のご寄付をいただいております「諸澤幸雄奨学金(給付型)」について、2024年度の短期大学の奨学生は、Ⅱ種1名が採用されましたので、ご報告いたします。
諸澤幸雄奨学金について
2024年度の学生表彰は、以下の2名、1団体に対し行いましたので、ご報告いたします。
【みわの会会長賞】
●幼児教育保育学科2年 柳田帆香
●ハクナマタタ(幼児教育保育学科2年 3名)
【みわの会奨励賞】
●幼児教育保育学科2年 鬼澤宙来
※所属学年は、2025年3月時点で表示しています。
※パスワードは常磐短期大学の西暦の創立年(数字4桁)です。