土壌立地学研究室では、土壌を3つの重要な観点から研究しています:
・持続可能な食糧生産の基盤
・物質循環における重要な場(元素のシンク・ソース)
・多様な生物のハビタット(生息環境)
また、土壌の研究をしていく上で、第一にその土壌の性質や特性、生成過程を理解することは極めて重要です。
たとえば、東北地方に広く分布している「黒ボク土」という真っ黒な土壌は、炭素含量が極めて高く、一方でリン酸を吸着するという特異的な性質を持つクセのある土壌です。
地球上の多様な土壌を扱い、実践的なフィールドレベルの研究から最新の分析技術を組み合わせた操作系実験まで、幅広く行っています。
現状、私たちが食べている食べ物のほとんどは土壌を介して生産されています。
また、土壌は地球上に存在する生物の半分以上がすみかとして利用している重要な環境です。
一方、土壌は有限な資源でもあり、この貴重な資源を持続的に維持管理していく必要があります。
したがって、土壌は生物生産と生命活動の基盤であり、農林業生産の持続性を高めるためにも、土壌を健康に保つことは不可欠です。
そのために、私たちは専門分野の知識を深めながら、同時に学際的な協働を推進していきます。
専門知識を発展させ、分野を超えた協力関係を築きつつ、世界のすべての人々が健康で幸せな生活を送れる未来の実現に向けて、日々研究活動に取り組んでいきます。
人類と地球上のすべての生物が共存できる環境である「土壌」をベースに、広い視野で問題解決に取り組み、環境変化に対応可能な持続的な農業システムの構築を目指しています。
最近の主要研究テーマは以下の通りです。詳細は、ThesisやPublicationなども参照してください。
土壌中の微量元素に関する研究(牧野)
Keywords: Under construction
⽞⽶ヒ素・カドミウム同時低減に関する研究(牧野)
Keywords: Under construction
未利用資源の循環利用に関する研究(牧野)
Keywords: Under construction
土壌微生物多様性や種間相互作用がもたらす機能の解明(濱本)
Keywords: アンプリコン解析、模擬土壌、
土壌を介した物質循環プロセスの解明(濱本)
Keywords: 炭素、窒素、リン、硫黄、微生物バイオマス、貯蔵化合物、脂質
環境再生型農業における土壌の持続可能性(濱本)
Keywords: 不耕起栽培、土壌団粒、土壌動物、ミミズ