現代社会が直面する重要課題、例えば、カーボンニュートラル・環境保全技術やデジタル社会の実現、さらには人々のウェルビーイング向上など、かつてなく複雑化・複合化しています。これらの課題は一つの学問分野や一組織の努力のみで解決できるものではなく、分野や組織の垣根を越え、日本の叡智を結集した高次の連携が今まさに求められています。この時代の要請に応えるべく、「光共創科学コアリション戦略会議」は発足しました。
本戦略会議は、光科学イノベーションセンターが運営するNanoTerasuコアリション制度に単独加入する国公私立大学及び国立研究所が結集し、産業界を代表する方々をアドバイザーとして迎え、個の力を組織の力へと昇華させる、我が国の学術セクタにおける新たな戦略立案の場として設置しました。研究者個人の連携を超えた、組織対組織の強固なパートナーシップを形成し、NanoTerasuという最先端の研究施設を活用して、現代社会が抱える社会課題の解決やより良い社会の実現に取り組みます。
本戦略会議は、NanoTerasuという比類なき”光”を戦略的に活用し、
我が国の科学技術と産業の持続的な発展に貢献するため、
以下の3つのビジョンを掲げ、その達成を目指します。
研究者間の個別連携という枠組みを超え、日本を代表する大学・研究機関が組織として対話し、重要課題の解決に向けた戦略を立案・実行する、新たなコミュニティを創成します。
国内の卓越した学術研究機関が中心となり、産業界のニーズを的確に捉え、NanoTerasuを核とした産学官の課題解決型広域連携という、新しい枠組みを構築し、社会実装へと繋げます。
NanoTerasuから生まれる革新的な成果を源泉に、新たなイノベーションが次々と創出される「産学官共創エコシステム」の構築を推進します。これにより、我が国の国際競争力を強化するとともに、その成果を世界へ発信していきます。