沿 革

 動物栄養生化学分野は、1928年9月に畜産学第4講座飼養学講座として設立され、1967年には家畜飼養学、1992年4年に動物栄養生化学に改名された。本分野は1997年に大学院重点化にともない応用生命科学専攻・生命機能科学講座に、大学院改組にともない2003年に同専攻・動物機能科学講座、2022年に生物生産科学専攻・動物生命科学講座(学部では生物生産科学科・動物生命科学コース)に所属が変更になった。


 初代教授の波多野正教授の下に、亀高正夫助教授、湯山章助手、近藤冨美雄助手の陣容で各種飼料原料の開発と評価などの研究が進められた。その後、伊藤宏助手(北里大学元学長)、松本達郎助教授(現東北大学名誉教授)が任用・赴任された。


 1963年には松本助教授が教授に昇格し、堀口雅昭助教授(1969年着任、現東北大学名誉教授)、千秋達道助手(1966年採用、北里大学元教授)、秋葉征夫助手(1967年採用、現東北大学名誉教授・元総長特命教授)のスタッフの下、家禽・小動物における飼料中特殊成分の栄養生理やルーメンにおける消化メカニズムに関する研究が進められた。


 1982年に堀口助教授が教授に昇格し、秋葉助教授(1985年昇格)、堀金彰助手(1984年採用、食総研元主席研究員)、高橋和昭助手(1985年採用、元米沢女子短期大学教授)の下で、化学を機軸としたC-P化合物の代謝とC-Pムターゼの機能、人工ルーメンの開発、鶏の脂質代謝、物質・薬物の代謝や免疫能の栄養制御に関する研究を展開した。


 1991年に秋葉助教授が教授に昇格し、豊水正昭助教授(1993年着任、現東北大学名誉教授)、高橋助手、および佐藤幹助手(1992年採用、元東京農工大教授)を中心に、主にニワトリの動物栄養生理特性および分子生物学的手法による栄養素機能の解明と新規開発を目的とした研究教育を進めた。


 2008年に豊水助教授が教授に昇格し、高橋准教授(2009年昇格)とともに、2大研究課題「飼料資源の制御による家畜の安定的生産の確保」と「食物連鎖内での家畜飼料と畜産物の安全確保」に関する研究教育を進めた。前者では「代謝ゆらぎ」の極小化に向けた飼料素材による効率的制御法と飼養法の開発に取り組み、後者では「飼料・畜産食品の安全」の極大化のための最適評価系に関する研究を推進した。


 これまでに、本分野より300名以上の卒業生を輩出し、飼料・乳製品・食肉・食品などの製造業、食品流通、製薬、農業関係諸団体などで活躍している。また、国・地方の研究行政機関に60名以上が進出し、農政と農学研究の指導を行っている。大学などの教育機関においても約20名の卒業生が農学関連の教育研究を進めている。