〜デザインが老舗を変革する〜
プロダクトデザイナーと
水門メーカーが協業する理由
〜デザインが老舗を変革する〜
プロダクトデザイナーと
水門メーカーが協業する理由
福岡県の水門メーカーでありながら、to C商品で世界3大デザイン賞であるiF DESIGN AWARDなど数々のデザイン賞を受賞してきた乗富鉄工所。今やメディアに数多く取り上げられ、入社希望者も多数。
しかし、アトツギである乘冨賢蔵氏が入社後に直面したのは、職人が集団離職する現場の実態でした。
社内の課題を改善していくと同時に、デザイナーをはじめ社外の方との連携を深めていった乘富氏。最も長く協業することになったのは、プロダクトデザイナーの関光さんでした。
水門メーカーのがなぜ、プロダクトデザイナーと連携していったのか。
また、関光さんはどのようにアトツギと向き合ったのか。
デザイナーとアトツギの協業の形を探ります。
登壇者
株式会社乗富鉄工所 代表取締役
乘冨 賢蔵 氏
1985年生まれ。職人の集団離職をきっかけにITツールによる業務効率化や水門のDX、職人の働き方改革など経営改革を実施。2020年にはデザイナーや大学生と職人技を生かした商品開発活動「ノリノリプロジェクト」をスタート。機能的かつ独創的なデザインが評価されiF DESIGN AWARD(独)、A’ DESIGN AWARD(伊)、グッドデザイン賞(日)など国内外のデザインアワードを受賞。地域のさまざまなプレイヤーを巻き込みながら町工場のモノづくりを盛り上げるべく奔走中。
Gate Light Design
関光 卓 氏
IF賞(ドイツ)、A’DESIGN AWARD(イタリア)、ASIA DESIGN PRIZE(韓国)、グッドデザイン賞(日本)、福岡デザインアワード(日本)、JAPAN WOOD DESIGN AWARD(日本)など複数受賞、各種行政実務支援アドバイザー。 家具を中心に福祉機器、アウトドア用品など様々なプロダクトデザインを行い、産地ブランドプロデュースなども行う。
ベンチャー型事業承継とは
若手後継者(アトツギ)が世代交代を機に、先代から受け継ぐ有形・無形の経営資源を活用し、新規事業、業態転換、新市場参入など、新たな領域に挑戦することで、永続的な経営を目指し社会に新たな価値を生み出すこと。
「ベンチャー」といってもIPOやバイアウトを目指すことだけではありません。アトツギが地域に根を張り、企業永続のために、小さな挑戦を重ねることこそがベンチャー型事業承継の定義です。
アトツギベンチャーとは
引き継いだ会社を存続させるために、さまざまなスタイルで成長させている経営者をアトツギベンチャーと定義しています。
なぜ"後継者支援"が必要なのか?
今後の会社を担うのは後継者
先代と後継者の断絶
同族承継の場合、先代との軋轢やコミュニケーション不足などが原因で、事業承継そのものが成就しないケースが少なくありません。
未来のための承継
家族の問題として扱われる問題について、両者を理解した第三者が、未来を担う次世代の後継者をサポートする必要があります。