太子町立幼稚園のシンボル 「笑顔の根っこ」です。保護者のみなさまが作ってくださいました。これから、幼稚園のふだんの様子を 少しずつ 書いていきます。
台風による雨が一日中降りました。室内活動中心になった年長組は牛乳パックで お家 を建設しました。みんなで相談して工夫して作ったのは「窓」でした。牛乳パックであけた空間の「窓」です。そんな窓から子どもたちはうれしそうに外を眺めます。ワクワクしているように見えます。大人には牛乳パックで縁取られた景色は、当然そこにある景色で感動もワクワクもありません。でも、子どもたちは『なにか少し違うものが見えるかもしれない』と「窓」に期待する心があるからなのでしょう、ワクワクしながら、さっきまで見えなかったものを探しているようです。「きっと何か不思議や発見があるに違いない」と期待するから、牛乳パックの窓にも 力 が宿ります。そんな子どもたちの隣にいると、 「窓の力」に期待している私がいることに気づきました。
9月10日(水)毎日撮ってます
成育が順調で園庭にびっしりと芝生が植わっています。昨年まであった2か所の空白箇所も埋まりました。今年は、早くに梅雨が明けて、夏らしい日が続いて、このころは「ああ夏が来たんやなあ」とただ、のどかに夏の到来を喜んでいました。少雨になるなど予想もしませんでした。
今日の芝生です。7月、順調に育った芝生が、この夏の猛暑にやられました。雨が全く降らない夏、芝生の生えていない「穴」だらけになりました。かなり復活しましたが、運動会で子どもたちが安心して力いっぱい走れるように、手入れをします。あとひと月、7月のころのようになってほしいです。芝生は幼稚園の大切な財産なので、毎日写真を撮っています。
年長さんのお部屋で見かけました。「カレーパーティーへの道」にも掲載していますが、カレーを調理している様子です。たくさんの子どもたちは、カレーを食べている自分やお友だちを絵にしています。その中で異色の作品に出会いました。調理している人物を描いた作品です。右の人物の色は、ステーキで言ったらウェルダンというような色です。私は当日カレーの最終的な調理を担当していたので、うすうすこのこげ茶色の人物は自分だろう、と気づいていました。作者の子どもに尋ねました。「このこげ茶色の人は誰かな?」すると、「園長先生です。」とニコニコしながら答えてくれました。忖度も遠慮もなく、自分の感じたことをその通り表現しようとクレパスもしっかり考えて選んだそうです。「手近にあったからこげ茶」ではなく、自分のイメージに一番ぴったりな色を探した結果だということでした。「先生こんなに焦げているかなぁ」と笑っていましたが、子どもの真っ直ぐな目は、色をそのまま受け止め、澄んだ心は、感じた色を正直に表現しているのでした。ただ、皮膚と目の境目がわからないほど焦げているよ、と思っていましたが、9月の初めには私の手や顔はこの絵の色になっていました。この作者には予知能力もあったようです。
この日、セリーグ優勝の阪神タイガースからマスコットキャラクター キー太くんが幼稚園に来てくれました。一緒に歌ったり踊ったりしました。最後は、バッティングゲームをして、とても楽しいひとときでした。
が、キー太くん、なかなかわんぱくで、歌やダンスの合い間、少し時間があると勝手にピアノを弾いたり、部屋の備品をいじったりといたずらをしてくれるので、そこはそれ、厳しく指導しました。 そんなことも織り交ぜて、子どもたちを大いに楽しい気持ちにしてくれました。最後は、子どもたちや先生、参観に来られた保護者のみなさまともハイタッチをしてみんなの心に幸せがいっぱい詰め込まれました。
9月10日にかなり傷んでいた芝生は、9月中旬の雨と肥料でかなり元気になってくれました。「穴」はすっかりなくなりました。来月の運動会に向けて、リレーの練習が始まりました。少し刈り込んで、走りやすくしました。子どもたちが園庭に出てくると、トンボがたくさん集まってきます。真っ赤なボディーのいかしたフォルムのアキアカネは、まだ見られませんが、トンボと競走する子どもたちの明るい声が毎朝響いています。
久しぶりの 根っこのひとこと です。つい、書きそびれていました。
毎朝 玄関に立ちます。雨あがりなどは、埃がたまっていたりします。そのつど掃除するのですが、結構な時間をとられるときがあります。しかし、今の季節は違います。箒で集めるのは、落ち葉です。今朝も昨夜の雨に打たれて散った落ち葉がたくさんありました。少し濡れて朝日に光る落ち葉は季節を教えてくれる絵葉書のようなものです。ちりとりの中は、黄色がいっぱい、一枚モミジがはいっていました。幼稚園の南の坂の上に立派な葉をつける銀杏があります。子どもたちは登園のとき、その大きな銀杏の葉を拾ってきて見せてくれます。秋を身近に感じられる太子町立幼稚園です。