[ ストレス測定技術の確立とその応用 ]
SA 心電図
簡単な説明
このSAグループではある動作に対し、そのストレス値を測ることでどれくらいのストレスがその動作にかかっているかを示し、それの防止・解決を図ります。
ストレスとは
ストレスは、外部から身体や心に対して負荷がかかり、その負荷に対処するために身体的・心理的反応が起こる状態のことを意味します。ストレスは短期的には、私達にとって、有益な働きをもたらしますが、ストレスが長期的に続くと、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
研究目的
各チームの研究の測定するストレス指数がどのようなものなのかを測定することで、そのストレスの発生を未然に防ぎ、解決することを目的としています。
研究方法
私達のチーム研究では、心電波形のピークをRとし、ピークからピークまでの時間をRRIとして計算します。その後、RRIのグラフを線形補完で再サンプリングし、フーリエ変換を行ってパワースペクトラムパワースペクトラムは、(音や信号の力を周波数ごとに示すグラフ)に変換します。
(RRIのグラフを、線でつないで滑らかにする工夫をし、それを再度少しだけ新しいデータで試してみたり、それを数学的に変化させる操作をしています。そして、その後にフーリエ変換という操作をして、特別なグラフに変えます。)
このパワースペクトラムでは、LF(交感神経または副交感神経が活性化しているときに増加する値)とHF(副交感神経が活性化している場合にのみ増加する値)の2つの領域に分けることができます。交感神経は主に活動中にストレスを感じ、副交感神経はリラックス状態や休息中に働きます。そのため、LF/HFの値が小さいと、リラックス状態にあると言えます。
図1 x軸:時間(単位:秒)、y軸:RRI(単位:秒)
まとめ
ストレスは、外部から身体や心に対して負荷がかかり、その負荷に対処するために身体的・心理的反応が起こる状態のことを意味します。ストレスは、短期的には私達にとって、有益な働きをもたらしますが、ストレスが長期的に続くと、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
研究例

義井和宏教諭、加藤祥太教授には研究の進め方や枠組みについて
有益な助言をいただきました。
ギャラリー
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実験器具
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