<事前調査>
南部アフリカ諸国が加盟するサクメックで小学6年生を対象に行われたテストでは、特にナミビアやザンビアの子どもたちの計算能力が著しく低いことがわかりました。ナミビアは14カ国中8位、ザンビアは14カ国中14位、平均との差はナミビアは19.4 ザンビアは6.0となっていました。
<計算能力調査>
これは私達のSAがザンビア、ナミビア、ケニアの三カ国にあるいくつかの小学校で、主に小学三年生から小学五年生を中心に行った計算能力調査の結果です。全体的な結果は日本の結果に比べてとても低く、特に繰り下がりや繰り上がりのある計算問題においては、正答率40%を下回っているものもあります。
<計算カード検証>
これはナミビアの小学生4年生に足し算の計算カードを1ヶ月間使用してもらい、使用前と使用後に実施したテストの結果をグラフに表したものです。事前テストに比べて、事後テストでは誤答数はほぼ変わらず、正答数は76%も上昇していることがわかります。このことから、計算カードは開発途上国の小学生にも有効であることが分かりました。
こちらは引き算の計算カード検証の結果なのですが、事前テストと事後テストで正答数にあまり差はなく、足し算の計算カード検証と違い上手くいきませんでした。
その理由として、
青年海外協力隊の方ではなく現地の先生の指導のもと行ったので適切に使用されなかったなどが考えられます。