アフリカの小学生 × 計算カードプロジェクト
大阪府立水都国際中学校・高等学校
大阪府立水都国際中学校・高等学校
私達は日本で使用していた計算カードをアフリカの小学校で使用してもらい、基本的計算能力を向上させることで、SDGs 4「質の高い教育をみんなに」へ貢献する。という取り組みを行っています。計算カードは日本の小学校に協力してもらい収集したものを再利用しています。
これは、私達が交流していたザンビアの青年海外協力隊の方が仰った言葉です。基本的な学力が低いという問題が開発途上国での大きな問題の1つだと知り、この分野で私たち中高生ができることはないかと考えました。
私たちは、この活動を行う上で、南部アフリカの、ナミビア・ケニア・ウガンダ・ザンビア・マラウイと交流をしてきました。主に現地で活動している青年海外協力隊の方々や、現地の小学校の先生方とメールで交流させて頂いています。
現在進めている主な活動は以下の4つの活動になります。
1.開発途上国の小学生を対象とした計算能力テストの実施
2.日本で使われなくなった計算カードの収集
3.開発途上国での計算カードの利用・有効性の検証
4.開発途上国の現状やこのプロジェクトを広めるための広報活動
計算能力テストとは、1桁・2桁の足し算引き算を各10問ずつ出題し、生徒たちの基本的能力を調査するものです。現地の学校と連絡を取り、計算能力テストの答案を送っていただき、私達が採点して現地の小学生が間違えやすい問題を分析します。既にやり取りをしている中では、繰り上がり繰り下がりを含む計算での誤答が目立っています。そのような誤答例のレポートを現地の先生にフィードバックしています。計算カードを送ることで、どれくらいの計算能力の向上に繋げることができるかを、正しい計算カードの使い方を伝えるなどし、繰り返し調べています。
日本で使用された計算カードを集めるために、私たちは小学校に連絡を取り、直接伺って、計算カードの収集を行っています。沢山の小学校や児童・保護者の皆様のご協力を頂いております。
しかし、私達で直接集められる計算カードの数には限界があり、計算カードを集めていただける小学校を随時募集しています。ご協力いただける小学校がございましたら、以下を御覧ください。
https://osaka-city-ib.jp/blog/student/entry-696.html
私たちは、アフリカの小学校に計算カードを送り、計算カード教材の有効性を検証しています。今までナミビア・ザンビア・ケニアの学校で検証を行ってきました。
計算カードをただ送るだけでなく、1ヶ月の練習の前後で計算能力の向上を測定して、現地の小学生の学習能力の伸びを確認しています。
その他にも、「スワヒリ語」というアフリカ東岸部で使われている言語の九九の歌に、現地の子どもたちがより理解しやすいようアニメーションをつける活動や、アフリカの教科書の分析・研究を行い日本との違いを比較しながら、更に質の高い教育を提供するための活動準備を進めています。
校内・校外問わず、様々なイベントやコンテストに参加させて頂き、自分たちの活動や途上国の現状についてのプレゼンテーションをしています。私たちは、日本から遠く離れた場所の人々のために活動しており、途上国について詳しくない人々はただ発表を聞くだけではイメージが湧きづらいことがとても多いです。そのため、発表の資料に現地の写真を多く入れたり、グラフを作り数値化、見える化することにより、聞いてくださる方々が少しでもイメージを掴みやすいように工夫しています。
今までは計算カードを開発途上国に送る際に輸送費をなんとか出していましたが、これからはクラウドファンディングで資金を募ったり、計算カードに企業の広告をはさみ、広告費をいただくなど、このプロジェクトに必要な資金も自分たちで調達したいと考えています。
また、計算カードの収集にご協力いただいた日本の小学校にお礼のポスターを送ったり、その学校の児童たちにプレゼンテーションを行い、SDGsや開発途上国について知ってもらう活動を予定しています。
作成中
<受賞歴>
KUSAKA LAB. PEE 様 ワイズメンズクラブ大阪泉北クラブ様
辻本綾子 様 ひな乃FAM 様 Kyoko Kimura 様 Keisuke Kimura 様 Tomonari 様 福山正和 様 Cetox 様 こうたろう 様
クラウドファンディング