このサークルの名前,「水遊び」って子供っぽくも感じますよね。「水遊び」は教育ではどのように使われているのでしょうか?
学習指導要領では,小学校低学年を「水遊び」,小学校中学年を「浮く・泳ぐ運動」,小学校高学年~高等学校までを「水泳」としています。すなわち,小学校低学年では「水遊び」の指導をしなければなりません。文部科学省の水泳指導の手引(三訂版)では,以下のように記載があります。
小学校低学年の「水遊び」は、運動経験の差などを考慮し、みんなが楽しく行えるように、ていねいに行います。ねらいをもった楽しい「水遊び」を系統的に学習できるようにし、水に慣れ親しむことやもぐったり浮いたりすることを楽しく行う中で、動きが身に付くようにします。また、バブリングなどの呼吸の仕方を遊びの中に取り入れたり、全身の力を抜いて浮く心地よさを経験できるようにしたりして、浮いて進む運動遊びにつなげていきます。
「水遊び」は「浮く・泳ぐ運動」,さらには「水泳」にもつながる基盤となるものです。「水遊び」を指導する小学校教員だけでなく,中学校・高等学校で「水泳」を指導する際も,水泳系の基盤を知っておくことが重要です。言わば,「水遊び」を知ることの重要性は校種には関係ありません。もしかしたら水泳部の指導をすることもあるかもしれませんからね。
「水遊び」は前述した通り,小学校低学年での内容です。そのため,泳ぐことが苦手な人にも始めやすいものです。このサークルの活動では,「水遊び」についての指導に役立てることもできますし,「水泳」の指導に生かすこともできます。もちろん泳ぐことの苦手克服もできます。ぜひ本サークルで水泳の技能を向上させませんか?
参考:学校体育実技指導資料第4集「水泳指導の手引(三訂版)」 https://www.mext.go.jp/component/a_menu/sports/detail/__icsFiles/afieldfile/2014/06/10/1348570_1_1.pdf