キャストインタビュー

PAP4『饒舌なダイジと白くてコトエ、マツオはリバーでネオには記憶』に出演するキャストに見どころや稽古の裏話を聞き出してきました!

キャストインタビュー〜コトエ編〜

今回インタビューしたのは作品中で「コトエ」を演じる2回生の市田朱里さんです。
初めてのPAPへの意気込みを意気揚々と話してくれました!

Q.今回のPerforming Arts Project vol.4(以下PAP4)に参加しようと思ったきっかけはなんですか?
市田:大学に入学する前から先輩たちのPAPを見ていて、ずーーっと私の憧れだったため、募集がかかった時には迷わず応募しました!

Q.実際にプロの演出家のいる稽古に参加してみてどうですか?
市田:とっても楽しいです。三浦さんの演出が毎回驚きで、とっても勉強になります。特に美術の使い方が面白くて、机が椅子になったりお立ち台になったり…見どころのひとつだと思います!俳優たちも色々と意見を出し、みんな個性豊かで、稽古では色んな事を試していて、見ていて本当に面白いし楽しい稽古場です。

Q.自分の演じる役「コトエ」と自分との共通点はありますか?逆にここが違っているなと思う点は?
市田:実は今回登場する4人のキャラクターの中でコトエが1番年上なんです。1971年生まれで。もうそこから今の自分と全然ちがいます。作品全体でとても時代背景を大事にしてるので、その点が結構大変だったかなと思います。似ているところは、たい焼きの外がカリカリで好きなところです!

Q.最後に、本番に向けて意気込みをお願いします!
市田:本当に素敵な舞台で素敵な時間になると思うので、観に来てくれたお客さんと一緒に楽しめるといいなって思ってます!がんばります!楽しみです!


キャストインタビュー〜マツオ編〜

今回インタビューしたのは「マツオ」を演じる3回生の市田鈴音さんです。
稽古の楽しさや、マツオに対する愛情をたっぷりお話してくれました!

Q.今回のPerforming Arts Project vol.4(以下PAP4)に参加しようと思ったきっかけはなんですか?
市田:今までは照明などのスタッフが多かったのですが、三浦さんが脚本を担当した映画『サマーフィルムにのって』を見た時にその言葉選びが好きで三浦さんに興味が湧き、雰囲気だけでも見てみたいとノリでオーディションだけ受けてみました。そしたらそれが楽しかったんです。俳優でなくても演出助手でもいいから、とにかく三浦さんの人との関わり方や作品への思い入れの仕方を近くで見て勉強したいと思いました。

Q.実際に稽古現場に参加してみてどうですか?
市田:稽古中、三浦さんはずっと笑ってくれるんです。ただ、稽古を重ねるうちにこの笑いが良い反応なのか、ちょっと違うなという反応なのかが分かるようになりました。だから、俳優たちはみんな、三浦さんの良い笑いを取るために必死に頑張っています(笑)みんな三浦さんのことが大好きですね。

また、今回は初めての学年をまたいだPAPなのですが、後輩の2年生もちゃんと意見を言ってくれるので、学年関係なしにフラットな関係で稽古に臨めています。休憩中は他のキャストとも話したりして楽しい雰囲気で進んでいます。


Q.今回4人の俳優で1人のキャラクターを演じますが、どのようにキャラクター像をすり合わせてきたのですか?

市田:擦り合わせた部分と擦り合わせなかった部分があります。成長しても残っているキャラクターの性格みたいな部分は、みんな無意識のうちに稽古で擦り合わせて統一できていった感じです。擦り合わせていない部分があるのは、「〇〇歳のマツオ」という演じる個人の解釈を大事にしようとしているからです。これは私個人の意見ですが、同じ時代でも人によって人の見え方は多面的で、同じ人に見えない可能性があります。だから、他の俳優が演じるマツオのキャラクター像と自分のキャラクター像が違っても、あえて言わないようにしています。


Q.稽古中の印象に残っているエピソードがあれば教えてください!

市田:マツオチームは、ENJOY MUSIC CLUBというラップグループが三浦さんとコラボしている楽曲、『100%未来(feat.三浦直之)』が大好きで、みんなで歌っています。ですが、恥ずかしくて三浦さんご本人には「聴いてます!」とは言っていません(笑)


Q.最後に、本番に向けて意気込みをお願いします!

市田:なぜか分からないのですが、本番を迎えるまでの体感が高校演劇やスタッフをやってきた感じと違うんです。まだ本番を迎える実感がないというか。ただ、クリエーションはとっても楽しいんです。マツオを誰かの中に生かしたい、マツオが誰かに愛されてほしい、良くも悪くも印象に残して、本当に実在する人として扱ってもらえるように頑張ろうと常に思っています。

17歳のマツオは不器用だけど今を一生懸命に頑張っている子です。それをを表現できるように、丁寧に丁寧に演じます。私たちが大事に育てて愛着を持ってきた「マツオ」がみんなに可愛がられますように!

キャストインタビュー〜ダイジ編〜

今回インタビューしたのは「ダイジ」を演じる3回生の村上千尋さんです。
これまで裏で俳優を支えてきたスタッフとしての経験が俳優にも活きているそうです。

Q.今回のPerforming Arts Project vol.4(以下PAP4)に俳優として参加しようと思ったきっかけについて教えてください。

村上:私は以前よりPAPシリーズに裏方スタッフとして参加していたのですが、その経験もあり、今度はぜひ表舞台にも立ちたいなという思いが芽生えてきたのでチャレンジしてみようと思いました。また、静思堂シアター(大学内の劇場)という慣れ親しんだ舞台に立ちたいということと、以前から(今回のPAPの演出家である)劇団ロロの三浦さんの作品が好きだったので、プロの方にご指導いただける滅多にない機会だと思い参加することにしました。


Q.これまで裏方スタッフとして近くで俳優を見てきたからこそ分かる俳優の難しさや楽しさはありますか。

村上:スタッフを経験しているかしていないかで心構えが全然変わるだろうなと感じます。スタッフを経験したことで、稽古場以外の時間をどういう風に設計するのかということや、俳優としてプレイヤーになった時に視野が狭まってしまう部分をいかにスタッフさんが支えているのかということを意識しますし、リスペクトを持って他の役者やスタッフとお話できるようになりました。


Q.実際に稽古現場に入ってみて、雰囲気などはいかがですか?

村上:まずは三浦さんの稽古場の雰囲気作りがすごく丁寧なことに感心していました。普段から仲間との雰囲気みたいなのを大事にされている方なのだろうなと感じます。だからこそ稽古場の雰囲気は明るくて、「どんな演出になるのだろう」とみんな楽しみながら稽古に取り組めています。俳優同士はいい意味でビジネスライクに友だちになりすぎず、お互いを高めあっていける環境が生まれる場だと私は思います。皆試行錯誤しながら頑張っています。


Q.今回村上さんは「ダイジ」を演じると思うのですが、役とご自身との共通点はありますか?
村上:共通点としては、好きなものにとても真っ直ぐなところかなと思います。私も割と好きなものについて人と語ることが好きなので。テンションが上がるタイミングとかそのトリガーみたいなものは「もしかしたら、こうなのかも」と自分の感覚からヒントを得てできているかなと思っています。


Q.最後に、観に来てくださる方々にメッセージや意気込みがあればお願いします!

村上:これまでの過去3回のPAP公演とはまた全く違った舞台の様子が見れると私は確信しています。冬も寒くなり、クリスマスも近づいておりますが、心温まる今回の作品をたくさんの人に観に来ていただきたいです。ストーリーだけでなく、パンフレットデザインや照明、音響などに散りばめられたこだわりも見届けてくれたら嬉しいです!

キャストインタビュー~ネオ編〜

最後にインタビューしたのは、「ネオ」を演じる2回生の山﨑優希奈さんです。
今回のプロジェクトに参加するきっかけは山﨑さんの”バス好き”にありました。

Q. 今回のPerforming Arts Project vol.4(以下PAP4)に参加しようと思ったきっかけは何ですか?

山﨑:"バスツアーをやる"という風に最初聞いていて。もともと私はバスが好きなので、バスツアーに参加したかったんです。なんか変な理由なのですが、最初に三浦さんから12分くらいの短い作品概要の動画が送られてきた時に、「今回はバスツアーをやろうと思います」って言われて。「バスツアーに参加したい!」という気持ちでPAPに参加しました。


Q.実際に稽古現場に入ってみて、雰囲気などはいかがですか?

山﨑:三浦さんって本当にすごいんです。例えば自分たちの作ったテキストがあっても、それをやってそれで完成ではなくて。一言三浦さんが「じゃあ、セリフは同じでも誰々さんと誰々さん、こういう体で行ってみようか。」と演出がつけられてやってみたら、指示された瞬間、みんなの中にその画がパッて浮かぶんですよ。なんか分からないけれど、すごい"ビジュアルの人"なんだなって私は勝手に思っています。多分画で考えてるんだと思うんです。全部を。「こういう意味付けをしたい」っていうよりも、舞台があって、「この1枚の画がどうやったら面白くなるんだろう」っていうビジュアルで見ている気がして。それもなんか突拍子もないことを言うんじゃなくて、別に(俳優に)特化した技術が必要なわけでもなく。本当にちょっと変えるだけで、なんでそんなに面白くなるんだろうって毎回思っています。とても刺激的です。


Q. 自分の演じる役と自分との共通点は?逆にここが違っているなと思う点は?

山﨑:まず、歳が一緒なんです。2000年生まれで同い年だから、年代とかは共通点だなと思うけれど。でも性格は全然違うなって思います。なんか、宇宙なんですよ。私の中で。なんか掴めないところを掴んでいる感じで。掴めないっていうざっくりした概要を頼りに仲良くなっているイメージ。何ていうんだろうな、とにかく不思議な感じなんです。多分友達にはならなかったと思います。友達にはならなかったけど、同級生で同じクラスにいたら多分私はクラスの端で一人でいるネオちゃんをちょっと嫉妬するか憧れるかの目でみるんだと思います。


Q. 稽古中の印象に残っているエピソードがあれば教えてください!

山﨑:それぞれでモノローグを考えてくるので、それぞれでイメージしていたネオは違うはずなのですが、みんなで一緒に考えたときに、なぜか根本的な部分が似ているなみたいなのは多分みんな思っていることだと思います。こういうことだよねって言うので言葉にできないけれど分かるっていう瞬間があって。第1Qで一緒に作っているときに、それがすごく印象的でした。


Q.最後に、本番に向けて意気込みをお願いします!

山﨑:今回は私1人の役って言うよりも、いろんな役、いろんな要素で関わっているので、本当にみんなで作った作品っていうイメージが強くて。だから私一人気合い入れて頑張るぞっていうよりも、みんなで足並みを揃えて、みんなで作るぞっていうイメージが強いんです。自分だけじゃなくてお客さんにも一緒に楽しんでほしいし、一緒に作ってほしいなって思っています。素敵な空間なので、是非来て下さい!