虫愛ずる姫君
むかしあるところに、虫愛ずる姫君がおりました。
ほかの姫君たちがボーイフレンドやファッションのことを話していても、
虫愛ずる姫君はちっとも興味を示しません。いつも虫たちと遊んでいました。
あるとき、虫愛ずる姫君はむしをとりに、はらっぱへいきました。
すると、木になにかへんなものがぶらさがっていたので、
それをとってかえりました。
(つづく)