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作品名:「隠れ家」
サイズ:H170mm×W115mm
素 材:キャンバスにアクリル、油彩
 
                   
 
     
                   





 
  作家近況  
 

作家のつぶやき
 
私は、現在45才、7才女子1人と両親の4人暮らしです。夫は単身赴任です。
 「ほのぼの作品だね。」と人からよく言われます。でも以前の私は、ムサ美を卒業後
大型ショッピングモールの販促部で「何か楽しいイベントを」と一心不乱に16年間働
きましたが、男性中心の職場環境で、体調を崩して退職していく同僚や、身近に
労死が起きたりと、会社に不信感を抱き、怒りをぶつけた作品を描き続けました。
そのうちに、自分も心身共に不調を覚え、生活の意欲が湧かなくなり、「躁うつ病」
と 診断され、会社に相談したところ「休んだら戻る席はない」と突き放されました。
現在は心の病に対し、だいぶやさしい社会になりましたが
10年前は「心の風邪」とよく言われ、受け流されました。
ひどいときは「ナマケモノの病気や社会の転落者」などと位置づけられ上司や同僚から
気の毒がられたり、給料泥棒といわれているなと思いながらも4年頑張りましたが
薬の副作用の眠気に勝てず、少しの昼寝のつもりが何時間も目覚めず
さすがに当時、「係長」の職を頂いていた身だったので上司よりさりげなく解雇を
命じられ、自主退職となりました。
仕事は楽しいのに、心身ともに追いつかなくなる・・・つらい経験でした。

その後,アルバイトを転々とし自分に合う 薬が見つか らず、ひどい副作用に悩せ
 ながら、制作を続けましたが,いつ何をしたのか当時の記憶がありません。
覚えているのは会社への怒りのみでした。

しかし、平成20年に子供が生まれ命の尊さを実感し、今までの怒りは全て吹き飛
んでしまい、更に在宅ヘルパーの仕事で「尽くす」という慶びを覚え
充実した毎日を過ごしました。
  現在の作品のモチーフは、約20年前に行ったイタリア・ムラーノ・ブラーノ島の建物
を思い起こしながら描いています。
それは元気で何も怖くなかったころの自分と向き合うことでもあります。

在宅ヘルパーという仕事が大きく自身を変えてくれました。
「人生の幕をおろす」ということのお手伝いをしているうちに、自身の命を無駄に
出来ない。与えられたからにはこれからやりたいことに人生をかけたいと
40年住んだ千葉市から、跡継ぎのなくなった長野県上田市の母の実家を
「私設美術館」として2014年4月12日オープンいたしました。
展示内容は25年に渡るコレクションと若手作家の企画展が主です。

今、感じている事。
今まで心の病気の事、作品制作を続けて来た事、子供を授かった事、
これらは当然の事ですが、あの商業施設で働いた16年間は無駄ではなかったと
美術館館主となった今、「お客様に頭を下げる事」「人間関係のむずかしさ」
様々な経験を経て
「出る杭は打たれる」とよくいわれますが
かつて打たれて折れてしまった杭は、今や打たれれば打たれるほど鋼のようになり
強く、しなやかに生きる事への執念が芽生え、充実した日々へとつながっています。

                                      2015.6.23 加筆


 
 
 

 
         
      作品名:「はこぶね」
            サイズ:H200mm
            素 材:流木、アクリル、真鍮、粘土、他
 
          
            
      作品名:「青い花」
             サイズ:H120mm
             素 材:木、紙、真鍮、粘土、アクリル、蝋、他
 
  
 
 
 
 
 

当時の作品です。(2003年頃)
 

作品名:「Worker」
素   材:紙に水彩、他
 
 
 
 
 作品名:「束縛」
素  材:キャンバスに油彩、箔
 
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