<御挨拶>

  この度は当塾のホームページを見ていただきありがとうございます。

御蔭様で、平成元年に開塾し今年で29年になります。塾生諸君が、学校外で勉強することで更に教科内容を理解し成長と発達を遂げていってほしいと願いつつ、教育実践に取り組んでまいりました。これまでに、多くの塾生諸君が当塾から巣立ち、社会で活躍しております。

 

学習塾というと、「テストに出るとこだけを前年のテストのコピーなどをつかってお手ごろにやる」(お手ごろ勉強方法)あるいは、「ブランド学校の合格至上主義を打ち出して子どもたちをあおる」場というイメージで語られることが多いと思われます。わたしは、これらのイメージが表す内容にきわめて強い違和感をもちます。

志望校合格は子どもたちや保護者の皆さまと同様に、もちろん私自身にとりましても、譲れない最優先事項です。学校でのテストの点数や成績が向上することは、当塾の重要目標の一つであります。定期テストで出題傾向の高い問題(テストのやま)やポイントは何回も授業中に説明し、教科書にしるしをつけて覚えるように指示しております。また、入試で合格点をとるには作戦も必要です。

ただ、子どもたちが学習課題に取り組むうえで、子どもたち自身が問題の意味内容をじっくりあれこれ考えて、これまでの学習成果をふりかえり思い出して、あるいは本・辞書などで調べて、解答し、解法を繰り返して覚えるという努力こそが、合格や成績アップをもたらす必要条件であることは何度も強調されるべきです。そして、その努力するなかで身に付けたスキルは、学校世界の勉強のためだけではなく、職業世界に移行してもこどもたち自身に要求される/必要となる技能・能力の一部であるということも同様に重要です。お手ごろ勉強方法で身に付く内容や勉強のやり方は中学から高校、高校から大学に進むと通用しなくなる部分や不十分な点がかなり多いです。当塾の塾生諸君が進学してから困るような事態に陥ってはほしくありません。だから、「テストに出るとこだけをお手ごろにやって点をとろうとする勉強は」当塾では行ってはおりません。志望校の合格指導も、まずは努力して力をつけることが先で、その結果志望校に合格する。「志望校に合格するために勉強する」では順序が逆であると考えるのです。しっかりと勉強すれば学業成績は自然発生的についてきます。

学びの目的は多様で分厚いものであるほうが学習意欲は強まります。初めて顕微鏡を使って植物を観察した時の驚きや、外国人に英語で話しかけて返答された時の感動といった誰にでもある学びの原体験になりえるものこそを大切にしたいです。まずは、しっかりと勉強し、身につけた知識内容が自分自身を新たにつくりかえることを実感しながら力をつけましょう。

教育者自身も完成体ではないということに自覚的でなければいけません。教える側も学び続けていかなければなりません。入塾時のお子様の学業成績は問いません。

お問い合わせお待ちしております。

                           2017年1月

                          哲塾           髙橋 哲

                           帯広市西14条北5丁目3-5

     ℡:0155-35-8474 

        


講 師 略 歴

髙 橋  哲

1962年 帯広市生まれ

1989年1月 哲塾   開塾

東京経済大学  経営学部 経営学科卒業

北海道大学大学院  教育学研究科修士課程修了

十勝牧場 白樺並木にて撮影