手作業での領域抽出手順

投稿日: Jan 27, 2012 4:2:43 PM

  1. 対象画像の読み込み

    1. "File->Open image (A) from Disk" で処理画像を開く

      1. これで開ける画像は*???.dcm"のように,拡張子がdcm,ファイル番号が連続番号とてappendされているもの.

      2. Ziosoft zioterm(無料) を使った画像の準備方法(shellスクリプトで単に名前変更でもよい)

        1. ziotermにDICOM画像をimportしておき,処理したいシリーズをDICOM export(シリーズを選択し右クリックメニュー)で出力する

      3. もしくは,mipavで,"File->Dicom->Dicom Browser"で開く

      4. なお一度画像を開くと,Fileメニュー下にhistoryが現れるので,これを使うのもあり

    2. 開いた画像の例

  1. 輪郭追跡

    1. ツールバーより"live wire VOI"を選択.cost function(輪郭を自動決定する際の最適化関数)は,なんでもよいが輪郭なので微分フィルタが好ましいと思うので,上2つより選択.どちらがよいかは画像によるため,実際に試してください.

    1. なお輪郭を確認しやすいように,ルーペボタンで適当に大きくしておく

    2. 左クリックで輪郭上の一点を押し,マウスを動かすと自動的に輪郭抽出が行われ,赤い線がひかれる.

    1. ただし全てを全自動で抽出するのは無理なので,よそにそれるところで,制御点を左クリックで追加する.

    2. 最後は左ボタンをダブルクリック

    3. 輪郭抽出結果の例

  1. マスクの作成

    1. "VOI"->"VOI conversion"->"VOI ->all to binary mask"でマスク画像が作成できる

    2. "VOI"->"Mask conversion"->"VOI"でマスク画像をVOIに変換できる

  2. VOI形状の最適化法の紹介

    1. "VOI"->"smooth VOI" でスムージング

      1. 赤い線がlivewireの線.黄土色がsmooting結果

    1. マスク画像を作成し,これを使って,"Algorithm"->"Morphological operator"で,closingなどの処理

    2. "VOI"->"Evolve active contour"で引いた線をsnakesで最適化

    3. etc. etc. いろいろな機能があるので,試してください.

  1. VOIの修正

    1. VOIをpaint画像に変換

    2. paint画像をピクセル単位!で修正

    3. paint画像をVOIに変換(trip parameterに気をつける.大きい値のときおおまかに線がひかれれる)

    1. オレンジ=修正前.赤=修正後

  1. VOIの保存

    1. Save VOIで作成したVOIを保存する

  2. 他,気になったこと

    1. 抽出したVOIを前後のスライスにコピーすることもできるので,それを使って次処理スライスの元輪郭とすることも可能

    2. T2画像の場合,CSF外部との濃度勾配が大きいので,livewireで輪郭が外部それやすい.levelsetでCSFを含む領域についてはmanual segmentaionできそうなので,それを基に抽出した領域内部だけの処理にすることもできそう.