2021年3月25日 秋田市文化会館 小ホールにて秋田県音響技術者協会 研修会「「反響板が有る響き、無い響きの検証」を開催 致しました。
アコースティック楽器音源の集音(録音)はマイクを始めとする機材類も重要な部分でもありますが今回の研修会は舞台反響板設備効果を確認する目的として行いました。
ピアノ生演奏で反響板の有る場合、無い場合を参加会員とその生音の響きを聞く、その演奏を収録・再生もして研修会を進めました。
同じ楽曲で間(時間)をおかず反響板が有る無しの響きを確認する事は普段の私たちにしてみても有りそうで中々無い体験で400名客席、容積の少ない小ホールではありましたがその音圧、響きの差は大きく感じられるものでした。
「反響板があれば原音を良くするというではなく生音を客席に音圧感、残響感を付加する歴史的に培わる手段としてのもの、そして演奏者にしてみれば互いの音の確認の為、必須かもしれないものであろう。しかし,その楽器だけが持つ音のキャラクターを「録音」したいというアプローチの場合は反響板ではない手段も有り得るかもしれない」などの意見交換がありました。
音源再生の時間には40年程前から稼動している大型スタジオモニタースピーカーと現在、多く見かけられるコンパクトなパワードモニタースピーカーで同一音源の熱心な聞き比べが有り日程を終了致しました。
記
■ 日時 令和3年3月25日(木) 18:15~20:30 (無料)
■ 会場 秋田市文化会館 小ホール
■ 検証内容 (音声ファイルをリンク)
①反響版有りの客席マイク音源
②反響版無しの客席マイク音源
③反響版有りの演奏者側後方マイク音源
④反響版無しの演奏者側後方マイク音源
同じ曲を反響版の有る・無しで客席中間点・演奏位置側にて無指向モード・同時(ProToolsマルチ)ステレオ集音。
※ピアノ演奏と作曲 戸松秀樹氏(当会監査役)
曲名:サークルD(環状列石)
■ (以下写真資料)または アルバム → こちら
① 反響板有りの舞台全体
② 客席中央部に立てたノイマンU87
③ 奏者の耳位置に立てたノイマンU87
④ ノイマンU87は無指向に設定
⑤ 収録はYAMAHA O1V96iとProToolsにて
⑥ 客席全体イメージ
⑦ 演奏者の当会監査役 戸松秀樹氏
⑧ 反響板(天板)の収納①
⑨ 反響板(天板)の収納②
⑩ 反響板(側板)の収納
⑪ 反響板無しの舞台全体
⑫ 収録音源の試聴
⑬ GENELEC 8030CP-1
⑭ JBL4333
⑮ JBL4333のホーンレンズ