豪雪の思い出とユリゲラー (2014.02.25)
年が明けて各地の降雪は異常なものだった。
関東での大雪は記録的であり報道が大きく取り上げていた。
我が秋田、横手などでも「昭和48年以来の豪雪」と全国ニュースにその映像が流れ例年以上の雪の多さを報じていた。被害にあわれた方々にはお見舞い申し上げます。
「昭和48年以来の豪雪」・・・、私は中学3年生の冬であった。
数少ないその当時の写真の中で辛うじて残っていた1枚、雪で玄関しか見えない家の前で坊主頭に80kg位の肥満中学生がオレンジのカラージーンズ(トホホ・・)で写っているものがあり当時の積雪の多さが伺える。(自分の風体は関係ないか・・)
中学3年といえば受験の年であり3月の試験日へは山間部の我々は学校の指導で前日に秋田市にある受験会場(志望校)の近くにある旅館等に前日宿泊をする事になった。
いかに豪雪で交通機関がままならなかったかである。
自分はわがままで試験前日を同級生たちと一緒に過ごす事が苦手だったので両親と一緒に受験校近くの温泉旅館(金照閣?)に宿泊をした。(エエトコのボンみたいでしょ。)
翌日の試験日、旅館が作ってくれた弁当効果(チャーシューが絶妙に旨かった記憶がある。)か、どうにか合格した。
「昭和48年 豪雪」の思い出の一部が上記であるが、この頃に我々世代が忘れる事の出来ないもう一つの思い出がある。
それは「超能力者?ユリ・ゲラー」の出現。
合格が決まり安堵の春休み期間に放送された民放スペシャル番組(日本テレビ)に登場したユリ・ゲラー、スプーン曲げ他、数々の超能力?が紹介され我が家(家族)も息を呑みながら放送を見ていた。
彼(ユリ・ゲラー)がテレビから突然、呼び掛けてきた。
家の中で使用していない時計(止まっている)を準備して欲しいと言っている。
祖母が機敏に寝室から止まっている自分のゼンマイ式の腕時計を持ってきた。(何というフットワークの速さだったのだろう!)
彼がその時計に「動け!」と念じろと言う。
1分ほど?念じたら何と祖母の時計が動き始めたではないか!家族全員の驚愕の声が上がった。
テレビでは生放送中のスタジオに全国からやはり止まっていた(壊れていた)時計が動いたという電話が鳴り響いている。「恐るべし!ユリ・ゲラー!」
すると我が家の電話が鳴り響く。
自分の同級生からであり、その家でも超状現象?が確認され興奮の声で伝えてくれた。
後で知ったのだが統計学的にそれなりの視聴率があるテレビ放送で視聴者が同じ行動を取ればこの時計の様に同じ現象(久々に触った機械が動く)がそれなりの件数で起き、それが全国各地ほとんどで起きている様に思われる「放送のアヤ」だった・・・。
その番組が放送された3月の夜以降、世の中は超能力ブームとなり、その真偽がマスコミに取り上げられ、スプーン曲げ少年が全国各地で現れ、「日本沈没」「ノストラダムスの大予言」がベストセラーとなり(ユリ・ゲラーより半年程、早いブーム)、「オカルト」という言葉が使われ始め映画では「エクソシスト」大ヒットなった。
オイルショック真最中の頃でもあり、社会情勢不安によりこの様なブームが起こったのだろうか?
今・・、現代が豪雪の年だと世の中が不安定になると言われない事を願いたい。
http://www.youtube.com/watch?v=bYmIKcP7Nbc
(映画エクソシストメインテーマ 「チューブラーベルズ」 マイク・オールド・フィールド)