コンサートの聖地・秋田県産業会館 (2013.6.5)
高校1年、16歳の自分は部活動を文化部(中学時代で運動部に疲れてしまい)においていた。具体的な部の名称は伏せておきたい(恥ずかしい)。
狭い部室はJRC(青少年赤十字)と弁論部と同室だった。
そのJRC部・同学年男子の友人から毎年12月に同部主催で行われるチャリティーアマチュアコンサートに誘われた。
場所は「秋田県産業会館ホール」である。
彼もバンドのリーダー、ベーシストとして出演するという。
バンド演奏以外にも「他校(女子校)」との交流会(どんな?)もあるとのいう言葉に誘われて出向いた記憶がある。
なぜかしら妙に薄暗い客席に入ると爆音の如き音量(当時、ドラム・アンプ類はno MIX、声だけをボーカルアンプで拡声、演奏し、当然モニターSPなどは無く・・・)が鳴り響いており曲は「ハイウェイ・スター」か「スモーク・オン・ザ・ウォーター」だったような・・・。
歌詞は歌っているのは分かるけど聞こえてはいなかった。
ほぼ主流はいくつかのハードロック(死語?)コピーバンドで進行するのだがさすがJRCのコンサート、男女が一緒のフォークバンドがあったりで「高校生のコンサート」という雰囲気を醸し出していた(はず?)。
女子校との交流会が無いまま(だまされた?)、友人バンドの登場だ。
彼らは男女1人づつのボーカルで当時としては珍しい日本のバンドをコピーしていた。
そのバンドとは「サデスティック・ミカ・バンド」、名盤「黒船」の中からファンキー(これも死語?)なナンバーを数曲演奏した。
びっくりした。
部室ではとっても、大人しい友人は完全にリーダーとしてミュージシャン化?して演奏している、しかも「とっても上手い」のだ。
歌もギターもドラムも・・何もかも笑えるくらい「かっこいい」。
同じ年齢なのに、すごい。(自分はB♭でギターに挫折した。)
その日、一番の盛り上がったのが彼らのバンドである。
今は取り壊された「産業会館」・・・。
昭和の時代はアマチュアバンド、社交ダンス、そしてプロでは・・・・
グループサウンズ、五輪真弓、アリス、上田正樹、柳ジョージ、泉谷しげる等々、数えきれない程のミュージシャン、人々がそのステージに立った。
この仕事に就いた頃は現場としてもかなり足を運んだ。
決して十分な設備を持ったホールではなかったがフラットな1階客席、そこからあまり高くないステージが出演者と観客の距離感を無くしたコンサートが数多く行われたと思われる。
今、友人たちの「サデスティック・ミカ・バンド」はどこでどうしているのだろう・・・。
(Sadistic Mika Band - 塀までひとっとび)