LET IT BE (サザエさんとザ・ビートルズ) (2012.6.29)
今も変わる事のない日曜の夕方、6時30分のテレビ放送(火曜の再放送版もあったが)と言えば、やはり「サザエさん」であろう。今年、54歳になる自分が小学生の頃から続いているのだから大長寿番組である。
自分が中学生1年生(多分?)の時にその「ザザエさん」で流れていたCMの思い出がある。それはスポンサーである東芝のステレオ(死語?)AurexのCMで流れていた、ビートルズの映画「LET IT BE」の画像と同曲である。
「笑点」あたりで夕食の準備ができ、チャンネルが変わり「いなかっぺ大将」だったかな??を見て、そして「サザエさん」を見るのが日曜日の定番だった我が家のテレビ。
そこに映る解散間際(後で知った)のビートルズのメンバーの映像と流れる曲。
秋田の山間部のかやぶき屋根の家で芋の煮付けなどをおかずにして夕食を過ごす家族がイギリスのアビーロードスタジオ(これも後で知った)での彼らのTV映像を眺めていたのを今思えば何だか不思議で可笑しく思える。
CMもそれなりのインパクトがあったと見え、母親も何の気なしに「えるぴ~、えるぴ~」と鼻歌を歌っていたものである。
自分も彼らの姿、曲が妙にカッコよく思えCMが流れるのを楽しみにする様になっていた。
そして間もなく自分より少し先を行く友人からレコード(オールディズ・ラバーソウル・アビーロードなど年代はまちまち)を借り聞き入るようになる。
と、言うのが思い出の一端であるが、実は自分たちの世代(昭和30年代前半生まれ)はこの頃にビートルズに目覚めている少年・少女はあまりいなかったと思われる。(多分・・)
ビートルズとは我々が小学生の頃に一世を風靡したグループサウンズの「見本になった人たち」という位のレベルの認識で熱狂・崇拝していたのは自分たちより少し先輩の高校生以上の人たちだった。(・・はず。)
今、いい親父(54歳)になって、さも、ビートルズもエルビスもストーンズもリアルで知っている様な口利きをしているが実はこの頃より洋楽ファン初級者となった我々はそれ以前に「偉大?」と言われたアーティストはそれなりの学習(ラジオ・雑誌)でチェックし経歴、楽曲等を覚え上級者の先輩方に追いつこうと努力?していたのだ。(この努力が学習に少しでも向いていたら・・・。)
だから、ビートルズは最初に上記のCMなどで髭をたくわえた映像から体感しているので
結成当時の彼らの映像はとっても清潔感にあふれている様に感じられたし、中学2年で「She Loves You」聞いていたと思えば翌年の春にはWingsの「My Love」がラジオの洋楽部門の1位になっている様な状況だった。
それから間もなくして発売された「赤ジャケット」「青ジャケット」のベスト盤は彼らの楽曲の流れを知る最高の教科書に思えた。
脈絡のない文面となってしまったが何を言いたいかといえば都会であろうが田舎であろうが我々世代のビートルズ体験のきっかけは「サザエさん」によってではないかと言う憶測論である。
http://www.youtube.com/watch?v=RdopMqrftXs
(LET IT BE)
http://www.youtube.com/watch?v=can14-vDWFE
(古い、サザエさんの画像)