CSN&Y オハイオ(坊主頭とロンドンブーツ) (2012.6.7)
やはり、中学の時の話だが洋楽リスナー初級者の自分たちが憧れたファッションアイテム?は「ロンドンブーツ」だった。
あの靴底部分が異常に高い、言い換えれば「洋風ポックリ」である。
当時、ロンドンのグラムロック系のミュージシャンが履いて広まったはずだが自分たちがそれを認識したのは日本の「ガロ」と言うグループによるものだった。「学生街の喫茶店」という楽曲でブレークし一躍、アイドル歌手並みにテレビ番組に出演しまくり、そして、あの月刊「平凡」「明星」の紙面を賑わせていた時にその「洋風ポックリ」の存在を知った。
14歳のロックスターに憧れる少年たちにはその履物は少しでも彼らに近づくもののツールに思えたのだ。
しかし、昭和40年代後半の秋田に売っているはずもなく、ましてや価格は聞いた瞬間に「ハイ、さようなら」の高額なもので手に届くものではなかった。
ましてや、ましてやである。当時、自分たち(男子)は運動部であろうが、そうでないにしろ、ほとんどが坊主頭であったのだ。(不思議な事に校則ではなかったが、田舎のある意味、群集本能なのか・・?)
自分たちは想像したのだろう、ニキビ顔の、坊主頭の、男子中学生にロンドンブーツはあり得ない・・と。
音楽的な話に少し戻そう。
このブーツの存在を知らしめた「ガロ」のメンバーは俗に売れていた頃の自分たちの姿は本意ではなく、実はCSN&Yのコピーからグループを結成した彼らはそのサウンドの追求とコーラスを基調としたロックバンドを目指していた事をラジオで語っていた。
その時の彼らのスタジオライブでCSN&Yの「オハイオ」のコピー(楽器はAG2本だったはず)演奏を聞いた時、不思議にすごく、カッコよく思えたことを記憶している。
今になって改めてニール・ヤングの曲がテレビドラマのエンディング流れたりする時、ロンドンブーツと坊主頭のあの頃を思い出す。
CSNY 2000-03-30 Toronto - "Ohio"
http://www.youtube.com/watch?v=wJqFwCFeosg&feature=related
ロンドンブーツ
http://www.hosono.co.jp/londonboots.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%84