Post date: 2012/12/29 10:47:04
アンニュイな夜更け
双夢部(トーメン出身)
酔っ払って今日も帰宅。
どうして、夜になると酒場が恋しいのだろう。
そこに何があるのだ?
倦怠からの逃避の場?
忘れるための逃避?
エジプト小話は言う。
何のためにお酒を飲むの?
忘れるためさ。
何を忘れるために?
ヒック、それは・・・忘れた。
今年ももう僅か。
暮れてゆく、暮れてゆく。
年賀状を書かねば。
メイルの発達した社会なのに・・・、
嫌だ嫌だで暮れてゆく。
今年は昨年以上に喪中の挨拶が多い。
僕が年をとるにつれ、僕の知己も年をとり、その親も年をとっているのだ。
殆んどの親の死亡年齢は80歳以上で、もう、90歳以上も珍しくない。
そんな中で、ただ一通、67歳のN君の死を伝える喪中挨拶。
奥様から、「主人がアルツハイマ-に罹って年賀状を書けないので、数年前から私が代筆してきました。」との便り。
空疎な僕の賀状に応えるため、N君に代わって筆をとる奥様にとっては、ここ数年は辛い年の暮れだったろう。
大学時代、秀才の誉れ高かったN君。
何という若さで逝ってしまったのだ。
一流銀行のエリ-ト社員だったN。
二流商社の落第社員だった僕。
惜しまれる早すぎる別れだが、生き残っている僕にはこれから何があるのだ?
年取ってもなお、定見のない自分。
真面目なのか、不真面目なのか分からない自分。
アンニュイな夜が更けて行く。