近年、生命科学、医学、データ科学の分野において数学が大きな力を発揮するようになりました。また、数学の力を応用し、様々な現象や問題を解決していく「応用数理」の分野は特に大きな成長を成し遂げ、時代を変えようとしています。
本研究室ではまさにこのような最先端の応用数理研究に取り組んでいます。
特に、我々人間はどう生まれるのか?という本質に迫る生命科学の謎を数理モデル駆動手法(Model driven approach)とデータ駆動手法(Data driven approach)の新しい融合手法を用いて解明しようとしています。また、生物実験が難しく、その解決の手法が極めて限られている臨床医学の課題を奇抜な発想を用いる融合研究手法で解決しています。
本研究室は、データ科学+数理生物学+生命科学が完全融合した最高の融合研究環境を提供します。
若手であればあるほどバックグラウンドや専門性は問いません。
数理生命医学の研究に興味があり、一生懸命に学びたいという気持ちがある人は積極的に本研究室の門を叩いてみてください。
最先端の数理研究、数理モデルとデータ科学の融合、生命科学と医療現場への実装化に興味のある人は誰でも歓迎します。
必ずしも研究者を目指す必要もありません。現在、多くの企業において応用数理を専門とする高度な数理人材を必要としています。この動きは今後さらに加速化するでしょう。博士課程の後に、大手製薬会社、IT企業、企業系の研究所、教育現場など、貴重な数理人材として働ける場所と可能性は沢山開いています。
以下に大まかな研究テーマの例を書いておきますが、これらだけではありません。私の研究室に興味のある人は気軽に相談に来てください(事前アポ必要です)。
生命系
細胞内クロマチンの空間構造変化の解明
非対称細胞分裂における極性形成の仕組み解明
細胞間コミュニケーションによる細胞機能決定の仕組み解明
遺伝子発現におけるTuringパターン形成
画像dataからin silico実験を可能とするソフト開発
医学系
難治性皮膚疾患における分子レベルでの仕組み解明と治療への応用
関節リュウマチの仕組み解明と治療
数学・情報科学が完全融合したハイブリット人工脳の構築による新しい医療の構築
社会・経済系
空き家問題解決に向けた最適政策の提案
恋愛戦略の数理モデルと統計解析
伝染病と生態系
伝染病の空間広がりとその最適Control政策
生態系の種間共存と棲み分け問題解明
数値計算スキルの向上テーマ
空間3次元数値計算と可視化(グラフィクス)
反応拡散系と粒子法のハイブリット(hybrid)モデルの開発
数値計算(プログラミング)アルゴリズムの効率化(並列化計算法の活用など)