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本セミナー(旧名「例のセミナー」)は「関東の幾何学(広くは数学)に携わる学生・若手研究者の研究交流」という目的の下,毎回,招待講演者1名と大学院生講演者2・3名を招いて開催しています.
第38回関東若手幾何セミナーを開催いたします.
日時:2026年2月14日 (土) 13:00-17:30
会場:東京科学大学 大岡山キャンパス 本館2階 H213
講演予定者:
松本 周也 氏 (東京大学 M2)
タイトル:CR幾何学における2次特性類
複素多様体の中の実超曲面は, CR構造と呼ばれる特別な幾何構造を持っています. 本講演では, Chern-Simons理論を用いて, R/Zに値をとるCR不変量の属を構成します. またこの不変量が, 境界付き複素多様体におけるChern-Gauss-Bonnet公式の境界項として現れることを示します. 結果として, 今回の不変量が, CR多様体を複素Euclid空間の実超曲面として埋め込むための障碍を与えていることが従います.
岩下 沙絵子 氏 (日本女子大学 D1)
タイトル:組み合わせde Rhamコホモロジー群と離散Morseホモロジー群
アブストラクト:単体複体上の組み合わせ微分形式とは, 多様体上の微分形式の離散化の一つであり, 2002年にFormanにより導入された概念である. これを用いて微分形式が関わる諸定理の離散類似の構成が行われており, 本研究もその流れに沿うものである. 本発表では組み合わせ微分形式から得られるde Rhamコホモロジー群と, 離散Morse関数から構成される離散Morseホモロジー群の関係を述べる.
堀江 香幣 氏 (東京科学大学D2)
タイトル:位相的K理論のある特性類とVirasoro代数
アブストラクト:位相的K理論において, Fredholm 作用素の空間は偶数次K群の分類空間として現れる. Koschorkeは, Fredholm 作用素の空間の中で核および余核の次元の条件で定義される退化集合から, そのPoincare双対としてある特性類を構成した. 本講演では, Atiyah–Segalに従ってこの特性類をKoschorke類と呼び, その基本的な性質を整理する. 次に, 自己共役Fredholm 作用素の空間が奇数次K群の分類空間であることに着目し, 自己共役の場合にも同様の退化集合を用いて, 奇Koschorke 類を定義できることを説明する. さらに, これらの特性類がChern 類および奇 Chern 類を用いて具体的に書き下せることを述べる. また, (奇)Koschorke類と超Virasoro 代数の表現との関係について説明する.
甲斐 涼哉 氏 (大阪公立大学 D3)
タイトル:カンドルのadmissibilityについて
アブストラクト:本講演は新井克典氏(大阪大学),姫野圭佑氏(広島大学),小澤裕子氏(明治大学)との共同研究に基づく.カンドルは群の共役演算を抽象化した公理を持つ代数系で,近年では結び目の不変量や対称空間の離散化など様々な観点から研究されている.共役演算によってカンドル構造を与えられた群の部分カンドルと同型になるとき,そのカンドルはadmissibleであるという.admissibleなカンドルから得られる結び目不変量は本質的に結び目群から得られる不変量との差が得られない.したがって,admissibleではないカンドルの構成が重要となる.本講演では,結び目を用いてカンドルがadmissibleでないことを示す条件を紹介する.さらに,その条件を用いたコンピュータ実験の結果といくつかの応用を紹介する.
対面のみでの開催を予定しています.以下のURL から参加登録をお願いします.
<https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdHNiy6QwraTjbDcXTYhTnUPzkn0Xa4cMWvO90qQM_l4vM1XQ/viewform>
また,講演終了後に懇親会を予定しております.準備の都合上,懇親会に参加される方は2月8日(日)までに登録するようお願いします.
過去のセミナーの内容についてはこちらをご参照ください.