2022. 7

今年は早い梅雨明けで、気温も30℃を越える日がみられますね。この時期のニュースでは”熱中症”という言葉をよく聞くようになりました。私たち人間だけではなく愛犬・愛猫たちも気をつけなければいけない事象です。では、何をどうやって気をつければいいのでしょうか?

まずひとつめにどのような環境で熱中症になりやすくなるのかというと、高温多湿であったり、急な気温の上昇や日差しが強く風の弱い場所に長時間いた場合にリスクがあがります。また、体温を発散する機能が低下することや過度な運動によっても起こりやすくなります。

ハァハァと激しい呼吸やよだれ、頻脈だったり、重症化すればぐったりして意識がなくなったり嘔吐や下痢、痙攣発作が起こるようになるとそれは熱中症の症状といえるでしょう。迅速な対応が必要になってきます。

●ではふたつめにどのように気をつければよいのでしょうか?

室内であれば基本24時間冷房をつけておくことをおすすめします。外気温差5℃が体に負担をかけないといわれているため気温に応じて調整しましょう。しかし、落雷で停電になることがあるため換気扇や充電式の扇風機などを回して工夫して下さい。アルミマットなどのひんやりグッズの使用も有効です。

屋外であっても犬小屋を日陰のある涼しい場所に移したり、散歩の時間も涼しい時間帯(朝は6時頃まで夕方は7時以降など)を選びましょう。散歩に出るときに直接手でアスファルトの道路を触って確かめましょう。犬猫は人間よりも地面への距離が近いためアスファルトから放出される輻射熱にも注意が必要です。また、常に十分な水分補給が出来るようにするのも忘れません。

短頭種や毛量の多い・長い種、肥満や高齢である場合はより注意が必要になります。

短頭種 例)犬→パグ・フレンチブルッドグ・ペキニーズ 猫→ペルシャ・エキゾチックショートヘア・ヒマラヤン

毛量の多い・長い種 例)犬→シベリアンハスキー・グレートピレニーズ・シェットランドシープドッグ

            猫→メインクーン・ノルウェージャンフォレストキャット

みっつめに、もし気をつけていても熱中症になってしまったのなら病院に行く前の対処が必要ですがどうするといいでしょうか?

飲むようであれば水を飲ませます。日陰に移動させ、犬猫の体を冷やします。首筋、のど、脇の下、お腹、内ももを冷やすと効果的です。その後病院に連れて行きましょう。重症化すれば命の危険に関わってきますので、注意点を忘れずこれからの季節を楽しんで下さいね。