指揮者・共演者紹介

指揮:水戸 博之 (当団常任指揮者)

1988年北海道江別市出身。東京音楽大学及び同大学大学院作曲指揮科(指揮)を修了後、広上淳一、パーヴォ・ヤルヴィ、川瀬賢太郎、山田和樹らのアシスタントを務め研鑽を積む。これまでに札幌交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、中部フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、広島交響楽団などに客演。
また合唱指揮者として東京混声合唱団や新国立劇場合唱団と数多く共演する他、音楽スタッフとして新国立劇場、日生劇場、藤原歌劇団のオペラ公演に参加する。しまね県民オペラ2023にてG.プッチーニ《ラ・ボエーム》を指揮し、オペラデビューの予定。
現在オーケストラトリプティーク常任指揮者、東京混声合唱団コンダクターインレジデンス。

指揮井﨑 正浩

福岡県出身。福岡教育大学音楽科卒業、オーストリア国立ウィーン音楽大学に学ぶ。指揮法を故安永武一郎、故遠藤雅古、伊藤栄一、故湯浅勇治、故エステルライヒャー、トイリングの各氏に師事。
1995年第8回ブダペスト国際指揮者コンクール優勝。その後ハンガリーの主要オーケストラ・国立歌劇場に客演し、ソムバトヘイ市・サヴァリア交響楽団の芸術監督兼常任指揮者、ブダペスト・オペレッタ劇場客演指揮者等歴任。“5つの竪琴国際音楽祭”委員会から「リラ大賞」を授与。近年ではロシア・ナショナル管弦楽団、ベルリン交響楽団、デュッセルドルフ交響楽団への客演も行う。日本では読響、日フィル、東フィル、東響、東京シティフィル、九響、セントラル愛知響、関西フィル等に客演。
2007年よりハンガリー・ソルノク市の音楽総監督に就任。同市に所属する音楽・文化団体及び施設を総括する重責を担う。就任後毎年市立交響楽団の定期会員券が数日で完売する等反響は大きい。2015年1月、音楽総監督としての多岐に渡る活動が認められ、文化功労者に与えられる“カポシヴァーリ・ジュラ賞”、 同年、8月にはハンガリー政府・大統領名により、ハンガリーにおける文化、科学、芸術の分野での活躍と功労に対して、現在民間人に贈られる勲章の最上級勲位のひとつである”金十字功労勲章”を授与される。
現在、ソルノク市音楽総監督、ソルノク市立交響楽団芸術監督及び常任指揮者、日本指揮者協会・会員、東京指揮研究会・幹事。
 http://www.izakimasahiro.com/index.html
 http://www.concert.co.jp/artist/masahiro_izaki/

ソプラノ:鷲尾  麻衣

東京藝術大学卒業。新国立劇場オペラ研修所修了。文化庁派遣芸術家研修員及びローム特別研究生として、ニューヨーク・ロンドンで研鑽を積む。セントアンドリュース国際コンクール優勝等国内外入賞多数。留学時、カーネギーホールオーケストラコンサートのソリストをつとめる。新国立劇場『ドン・ジョヴァンニ』『魔笛』、小澤征爾音楽塾『こうもり』、最近ではバッティストーニ指揮・東フィル『イリス』、東京芸術劇場『ドン・ジョヴァンニ』エルヴィラ役や、トヨタコミュニティコンサート『ラ・ボエーム』ミミ役で、池辺晋一郎作曲『秩父晩鐘』にてヒロインのキヌ役を演じ高い評価を受ける。また、『サントリー1万人の第九』、『題名のない音楽会』出演など活躍の場を広げている。2017年ファーストアルバム『MAI WORLD』をリリース。日本大学芸術学部非常勤講師、平成音楽大学講師。二期会会員。

メゾソプラノ:鳥木  弥生

E.オブラスツォワに見出され東欧で活動を開始。オペラデビューはフィレンツェ市立歌劇場公演『ジャンニ・スキッキ」。フランスでのビゼー『ジャミレ』主演、スペイン、香港での『蝶々夫人』スズキ等、各地で活躍を続ける。国内でも東京芸術劇場、新国立劇場などに主要な役で出演。『カルメン』などオペラの他、『第九』『レクイエム』等のソリストとしても多くの著名な指揮者、オーケストラと共演。2015年岩城宏之音楽賞受賞。歌唱表現、演技に秀でた存在感のあるメゾソプラノとして、また『メゾソプラノ地位向上委員会』Ontomo webでの恋愛相談、翻訳や執筆などユニークな活動でも注目される。洗足音楽大学講師。
http://yayoitoriki.com

テノール:城 宏憲

岐阜県出身。東京藝術大学卒業。新国立劇場オペラ研修所修了。文化庁新進芸術家海外研修制度にて渡伊。帰国後、新国立劇場『さまよえるオランダ人』『蝶々夫人(高校生のためのオペラ鑑賞教室)』、二期会『イル・トロヴァトーレ』『椿姫』『トスカ』『トゥーランドット』、日生劇場『ルチア』『メデア』(日本初演)、グランドオペラ共同制作『アイーダ』『カルメン』等にプリモ・テノールとして出演。2021年東京・春・音楽祭『マクベス』(演奏会形式)ではR.ムーティと共演。今秋二期会『ドン・カルロ』に主演予定。第84回日本音楽コンクール第1位並びに岩谷賞、第8回静岡国際オペラコンクール三浦環特別賞等受賞。二期会会員。

バリトン:加耒 徹

福岡県出身。東京藝術大学大学院修士課程を首席で修了。大学院アカンサス賞受賞。二期会オペラ研修所を総代で修了。最優秀賞および川崎靜子賞受賞。第20回友愛ドイツリートコンクール第2位。2014年シャネル・ピグマリオン・デイズアーティスト。
バッハ・コレギウム・ジャパンで多くのソリストとして出演するなどコンサートソリストとしての評価が特に高い。オペラでも日生劇場『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、二期会『ルル』シェーン博士、『金閣寺』鶴川など、幅広い役で出演。
2018-19日本フィル&サントリーホール《とっておきアフタヌーン》ではナビゲーターとしても出演。2023年に4thアルバム【A Time for Us】をリリース。NHK-Eテレ【すくすく子育て】、テレビ朝日【題名のない音楽会】などのメディアにも出演する他、フィガロ技研(アルコール検知器)のCMにも出演。洗足学園音楽大学非常勤講師。二期会会員。

ピアノ佐藤 彦大

盛岡市出身。東京音楽大学大学院鍵盤楽器研究領域(ピアノ・エクセレンス)修了、ベルリン芸術大学及びチャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院において更なる研鑽を積む。2009-12年度ロームミュージックファンデーション、2013・15年度明治安田クオリティオブライフ文化財団奨学生。
2008年第17回国際音楽祭「ヤング・プラハ」にソリストとして出演。2009年広上淳一指揮/東京音楽大学シンフォニーオーケストラのヨーロッパツアー、2012年小泉和裕指揮/仙台フィルハーモニー管弦楽団の東北ニューイヤーコンサートツアーにソリストとして同行。その他、大友直人指揮/東京交響楽団、小林研一郎指揮/日本フィルハーモニー交響楽団、広上淳一指揮/京都市交響楽団、山下一史指揮/仙台フィルハーモニー管弦楽団、L.ヴィオッティ指揮/ビルバオ交響楽団、A.サラド指揮/セビーリャ王立交響楽団等、国内外の主要オーケストラと共演。室内楽ではNHK交響楽団首席メンバーをはじめ久保陽子(Vl.)、二村英仁(Vl.)、千住真理子(Vl.)の各氏等と共演している。
主要なリサイタルは2011年東京文化会館小ホール、2013年紀尾井ホール、2016年浜離宮朝日ホールにおいて開催され、各誌で好評を博した。2019年東京オペラシティ主催「B→C」に出演。またNHK-FM「名曲リサイタル」「リサイタル・ノヴァ」にも出演。日本各地をはじめ、ヨーロッパ各地でも演奏活動を行っている。
録音ではライヴ・ノーツより2012年「Hiroo Sato plays 3 Sonatas」、2017年「Hiroo Sato Piano Recital」(レコード芸術準特選盤)、2018年ベルウッド・レコードより「Japonisme菅井知延子作品集」の3枚のアルバムをリリース。また、2020年には「佐藤彦大アンコールピース集」を自主制作した。
現在東京音楽大学専任講師、桐朋学園大学非常勤講師として後進の指導にあたる他、ピティナ・ピアノコンペティション、全日本学生音楽コンクール等の審査も務めている。全日本ピアノ指導者協会正会員。
 https://www.hiroosato-hikodai.com

ヴァイオリン奥村 愛

7歳までアムステルダムに在住。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースで学ぶ。辰巳明子氏に師事。第48回全日本学生音楽コンクール全国大会中学生の部第1位、第68回日本音楽コンクール第2位など受賞多数。
02年、『愛のあいさつ』でCDデビューを飾り、一躍楽壇の注目を集める。以来Avex Classicsより数々のCDをリリース。近年は渡辺香津美や小沢健二らの新作レコーディングに参加。国内の主要オーケストラや、世界各国のオーケストラとの共演を多数重ねている。「ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン」「富士山河口湖音楽祭」をはじめ、国内の音楽祭に多数参加。
リサイタル活動の傍ら「キッズのためのはじめての音楽会」をプロデュース。自身のライフワークとして位置付け、長年に渡り全国各地で上演を続けている。クラシックのみならず、ジャズ、タンゴ、アイリッシュトラッドなど様々なユニットに参加。その瑞々しい演奏はジャンルの垣根を越えた魅力を放つ。また国内の気鋭の弦楽器奏者たちで構成された「奥村愛ストリングス」としても活発に活動。自然体なトークも好評を得ており、テレビやラジオへの出演も多い。
桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。使用楽器は1738年イタリア製のカミロ・カミリ。2022年、デビュー20周年を迎える。
 公式ホームページ http://aiokumura.jp/
 公式Facebookページ https://www.facebook.com/aiokumuraofficial

チェロ:藤村 俊介

桐朋学園大学音楽学部卒業。チェロを安田謙一郞氏に師事。日本演奏連盟賞受賞。第21回東京国際室内楽コンクール入賞。第58回日本音楽コンクールチェロ部門第2位。 1989年NHK交響楽団に入団。 1993年アフィニス文化財団の研修員としてドイツに留学し、メロス・カルテットのペーター・ブック氏に師事。これまでに4枚のソロアルバム「バラ色の光り輝く雲が、ゆったりと流れ」「カサド:無伴奏チェロ組曲」「ダンツア·エスパニョーラ」「ハバネラ」及び、N響ヴァイオリン奏者大宮臨太郎とのデュオ·アルバム「パッサカリア」、師匠の安田謙一郎との2枚のアルバム「デュオ·チェロ」「レゾナンス」をリリースしているほか、チェロ四重奏のラ·クァルティーナとして、10枚のアルバムをリリースしている。
現在NHK交響楽団の次席奏者、ラ·クァルティーナのメンバーを務める他、フェリス女学院大学講師、 桐朋学園大学非常勤講師、 洗足学園大学客員教授として後進の指導に当たるなど、ソロ、室内楽、オーケストラと多彩に活躍している。

ヴァイオリン:盛川 奈々

3歳よりヴァイオリンを始める。 第62.63回全日本学生音楽コンクール東京大会入選。 第12.14回大阪国際音楽コンクール、第3回山手の丘音楽コンクール等入賞。 第5回徳島音楽コンクールグランプリ受賞。 2014年秋山和慶氏指揮とくしま記念オーケストラと共演。 第15回ウィーン国立音楽大学徳島文理大学共同主催インターナショナル夏期講習会・ウィーン派遣奨学金給費生。 2017年町田市文化・国際交流財団主催 第51回「水曜午後の音楽会」に出演。
これまでに江口有香、故小林健次、故岡山潔、漆原朝子、P.Amoyal、H.Zack、大谷康子の各氏に師事。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。 2017年より東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団奏者。

クラリネット佐藤 兼右 

北海道教育大学札幌校芸術文化課程卒業。 尚美学園ディプロマコース修了。在学中、学園より表彰、 及び奨励金を授与。 第1回クラリネットアンサンブルコンクールグランプリ。第17 回宝塚ベガ音楽コンクール入賞。 東京文化会館主催新進音楽家オーディション合格。 日本演奏連盟推薦新人演奏会にて札幌交響楽団と協演。 文化庁主催によるソロリサイタルを開催。指揮者としては、 ニールペルト・ヨーロッパ青少年国際音楽祭カテゴリー最高得点。 プラハ国際吹奏楽コンクール特別金賞、最優秀賞。 シンナイ国際吹奏楽コンクール満場一致の一等賞獲得。 

バリトン:加藤 大聖

神奈川県立相模大野高校(現相模原中等教育学校)、東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。これまでに篠崎義昭、福島明也、牧野正人、Giorgio  Lormiの各氏に師事。オペラではこれまでに《愛の妙薬》ドゥルカマーラ、ベルコーレ《コジ・ファン・トゥッテ》グリエルモ《ヘンゼルとグレーテル》ペーター《フィガロの結婚》アルマヴィーヴァ伯爵《リタ》ガスパロ《ジャンニ・スキッキ》タイトルロール《ドンパスクァーレ》マラテスタ《ドン・ジョヴァンニ》タイトルロール《ラ・ボエーム》マルチェッロの各役にて出演。特に2012年文化庁委託事業オペラ《秘密の結婚》ではロビンソン伯爵を演じ好評を博した。宗教曲ではフォーレ《レクイエム》シューベルト《ト長調ミサD127》のバリトンソロを務める。自身の演奏活動の傍らヴォイストレーナー、及び合唱指揮者としても活動しており現在、コール・アンドゥミ、相模原市民混声合唱団、Bubbly  Divas、柏フィルハーモニー合唱団、相模原中等教育学校コーラス部の各団指導にあたる。