講師紹介
村山正治(むらやま しょうじ)
九州大学名誉教授。現在、東亜大学大学院臨床心理学専攻教授。PCAGIP法の創案者。本法を中心とする新しいPCAグループのやり方を提案。その実践や臨床指導のため、全国各地から講演・研修会・ワークショップなどに招かれて活躍している。著書『新しい事例検討法PCAGIP入門』(編著、創元社)、『ロジャースをめぐって』(金剛出版)ほか多数。
村山尚子(むらやま なおこ)
臨床心理士。現在、心理教育研究所赤坂主宰。福岡市立学校職員相談室専任カウンセラー。個人カウンセリングやエンカウンターグループファシリテーターの経験が豊富である。また、臨床心理士や大学院生のスーパーバイザーとして長年活躍してきている。分担執筆に『ヒューマニスティック・サイコセラピー』(ナカニシヤ出版)、『ロジャーズの中核三条件〈受容:無条件の積極的関心〉(創元社)。
講師からのメッセージ
PCAGIP 法は現在、学校臨床心理士、自治体幹部職員、看護指導者、福祉職員、学校長、臨床心理大学院生、産業カウンセラー、キャリアコンサルティング技能士など幅広い領域に静かに広がってきています。2016 年夏には、PCAGIP 実践・研究仲間の全国ネットワーク「PCAGIP NETWORK」ができるところまで来ました。今後の発展が楽しみです。
現時点でいくつかの課題が見えてきました。それは新しい参加者の方々、またこれまで実践し、研究されて来た方々に「PCAGIP 法の新しい視点」「PCAGIP 法の核心となる哲学」を再確認する必要を感じています。そこで今回はPCAGIP 法の新しい視点10 項目を中心に講義と事例検討を行うことにします。皆様のご参加を歓迎します。
【PCAGIP 法の新しい視点】 ①事例が主役ではなく、事例提供者が主役 ②場はコミュニティ ③参加者はリサーチパートナー ④心理的安全なグループ体験 ⑤多様な視点の創出 ⑥理解が中心 ⑦結論よりヒント ⑧記録板書によるプロセス・情報の可視化・共有化 ⑨みんなで作る事例物語 ⑩事例提供者・事例を巡る援助ネットワーク(ピカマップ)