公務員試験とは?

ほとんどの公務員試験は、筆記・論文・面接試験で構成されています。

そして一次試験である筆記試験を突破するには、教養試験・専門試験という2つに大別された試験の対策が必要となります。

教養試験とは

専門試験とは

*警察・消防等の一部の職種では課せられません。

Ⅰ.全ての公務員試験において、一次試験(筆記)で行われる試験です

Ⅰ.教養科目よりも配点比率が高く設定されています

範囲が広く科目数が多い上、公務員試験特有の科目もあることが特徴です。

満点を狙える試験ではないものの、4割未満の正解率(得点)は、いわゆる足切りの対象になる場合がありますので注意が必要です。

教養試験で得点しておくべき目安は6割です(ただし、専門試験がなく教養試験科目のみの場合には7割程度が目標となります)。

公務員に要求される専門的判断力や、その基礎となる専門的知識の習得の度合いを見るものであり、試験区分に応じて出題科目・内容が異なります。

技術系職種・・・大学等での履修内容に比較的近いものが多いといわれています。

事務系職種・・・学部・専攻を超えた広範囲の科目に取り組む必要があります。*選択解答制を導入している試験もあります。

また、試験の程度・区分によっては専門試験そのものを課さない場合もありますが、教養科目よりも配点比率が高いため、あらかじめ職種を絞らずに公務員を目指すようであれば教養試験対策と同様に早い段階で専門試験対策をしておくと良いでしょう。

Ⅱ.どんな科目?

大きく分けて、知能分野と知識分野に分かれます。

知能分野(一般知能・文章理解)

毎日コツコツ少ない時間でも継続して学習することが大切な分野です。

必須科目であることから、ここでの得点が教養試験全体の成績を左右します。

一般知能・・・数的推理、判断推理、資料解釈

数的処理、判断推理は公務員試験特有の科目です。

文章理解・・・現代文、英文

受験先によっては「古文・漢文」からも出題されます。

知識分野(自然科学・人文科学・社会科学)

ほとんどの職種で選択解答になります。やみくもに学習するのではな く自分の得意・不得意を意識しながら効率的に学習をしていくことが肝要です。いわゆる捨て科目の必要性も考える必要があります。問題演習とインプットの学習を並行して行うことが効率的な学習のポイントです。

自然科学・・・物理、化学、数学、生物、地学

この分野は、理科系の受験生は得意することが多く,文科系の受験生は比較的苦手とする人が多いのが特徴です。

人文科学・・・日本史、世界史、地理、文学・思想・芸術

科目によって学習内容(ボリューム)がかなり異なりますので、注意が必要です。

社会科学・・・法律・政治、経済、社会

職種によっては「時事」という項目でも出題されることがあります。多くの場合、文系の受験生は行政系の専門科目(憲法・民法・行政法、経済原論・財政学、政治学・行政学など)の学習で対応します。一方理系の受験生は、初めて学習する内容がほとんどであることから初歩から学習していく必要があります。

Ⅱ.早めの対策が必要な理由

専門試験では、記述式の試験もあります。

専門科目に関するテーマについて、自分の思考・見解を800〜1,600文字程度の文章で記述させる形式の試験で、択一式では見ることのできない理解力や文章表現力、思考過程などを問うものです。

記述式試験の出題科目も択一試験にほぼ準じたものですが、主要科目の中から1〜数科目を選択する場合が多く、選択する問題数は1〜3題程度です。

知識だけではなく「文章力」も必要であり、これを短期間で身につけることは困難なため、早めの対策が必要です。

各分野・科目の出題数は受験職種によって異なりますので、各自ご確認ください。

各分野・科目の出題数は受験職種によって異なりますので、各自ご確認ください。