立礼棚制作中 ~2024.03.13~
立礼棚制作中 ~2024.03.13~
みなさん、「立礼(りゅうれい)」ってご存じですか?
そう。椅子に腰かけて、机の上でお点前をするスタイルのことをいいます。高校や、市区町村の文化祭で見かけたことがある方もいるのではないでしょうか。
このときに使う机椅子、すなわち立礼棚が、うちの部活にはありませんでした。学園祭でこれが使えれば、誰でも気軽にお茶していただけるのに!という話をしていたところ、教職課程・技術科教育研究室の實野(じつの)先生にご協力いただけることになり、自分たちで作ることが決まりました。
この話が起こったのがおととしの11月。實野先生と話をつなげた現4年生の部員筆頭に、約一年かけてデザインから材料を揃えるところまで行い、この間の冬休みから作業に着手しました。
農大らしい要素を取り入れ、表千家らしく華美にはせず、かつ実現可能なデザインになるように協議した結果、写真右にある図面を先生が起こしてくださいました。
木材はパイン材の集成材を主に、一部ヒノキを用いました。
木工をするのは中学校の技術の授業以来という部員がほとんどでした。丸鋸、ルーター、ノミなど、初めて使う道具ばかりです。木工室の備品を使い、本職の先生にご教授いただけるという、大変貴重な環境で作業をさせていただいております。
お道具の配置を考えて、寸法を決めているところ。
ジグソーという電動工具を用いて机の脚の材をカットしているところ。
椅子の天板の切断と面取りをしているようす。
時には削りすぎてしまったり、溝がゆがんでしまったりすることもありますが、その傷さえも愛しく思えます。途中で設計を変えたりと、試行錯誤の連続です。
おとといの作業で、椅子と机の素体はほぼ完成したので、次回から塗りに入りたいところです。お披露目の日が楽しみですね!