2020年初頭のコロナ禍に際して演奏活動に強い制限を受けたことを契機に、「アマチュア音楽は不要不急の存在」との世論に反論する形で団内に有志で結成された地域探究チームです。中高生リーダーが主導し、小学生から高校生までの団員達が、演奏活動と両立しながら以下の5チームで地域課題を解決すべく探究活動を精力的に展開しています。なお、一般的に「地域探究」とは1)自分達が住む地域が抱える社会的課題をテーマとした探究、2)地域の仲間とともに共通の研究テーマを設定して挑戦する活動、の2つの意味を持ちますが、当チームではその両方を活動対象としています。
メンバーにはコンサートマスター経験者も在籍し、チーム全員が弦楽器の演奏家という特技を生かした独創的な視点での研究を推進しています。プレゼンテーション動画には当団演奏会の収録音源を用いるなど、ジュニアオーケストラならではの特性と独自性を生かした作品作りも手掛けており、社会や専門家から高い評価をいただいています。当チームでは、専門学会への発表や各種コンテストへの挑戦のほか、地域から専門家を招聘しての座学研修や、成田空港のお膝元である地の利を生かして全国各地へ飛行機に乗って遠征する宿泊型フィールドワークも行っています。探究の中核を担うのは弦楽器奏者である中高生団員ですが、必要に応じて外部の専門家に指導協力を仰ぐほか、保護者には音楽家や技術士、博士など専門家がおり、日常的に団員達からの相談に応じています。異年齢の団員同士の学び合いがより探究テーマへの理解を深めてゆきます。メンバー達は、探究活動を通じて将来の志を固め、自らの進路実現に向けて刺激を受け合いながら着実に成長しています。
「地域の子供たちに合奏の場を」。故・勝又智子先生の御遺志をしっかりと受け継ぎ、演奏活動と両立して、地域の仲間とともに”音楽を起点とする探究活動”に取り組んでみたい新入団員を大募集中です。
※現在、「災害と音楽」探究チームは卒団生のOBOGを中心に地域の音楽仲間とともに新たな体制を組んで探究活動を展開しています。興味のある方は公式アドレスからお問い合わせください。
探究テーマ①「地域災害医療サイクルにおける音楽の貢献可能性を追って」
探究テーマ②「防ぎうる災害関連死に向き合う-災害時に真に求められる医療支援と演奏支援を考える-」
・1.17防災未来賞ぼうさい甲子園特別賞 4年連続受賞!!(2020年度フロンティア賞、2021年度はばたん賞、2022年度継続こそ力賞、2023年度だいじょうぶ賞)
受賞団体紹介特設サイト:http://bousai-koushien.net/
受賞作品:https://www.youtube.com/watch?v=u6YdLV4bEiI
※BGMは2022年度第27回定期演奏会での演奏(ウォーロック作曲 カプリオール組曲)
・2022年度日本地質学会ジュニアセッション発表「地域に生きる生徒が主体となる防災教育プログラムの設計と実践」
https://confit.atlas.jp/guide/event/geosocjp129/subject/7poster-0900-3/tables?cryptoId=
・2022年度防災教育学会誌・防災教育学研究2022年3巻2号、研究論文掲載(査読あり)「地域災害医療サイクルにおける音楽の貢献可能性-成田ジュニアストリングオーケストラ地域探究チームの挑戦-」
・2022年度 第9回数理工学コンテスト優秀賞「災害時の気象データを活用した”防災音楽てんでんこ”自動生成処理の設計」
https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/engineering/mathematical_engineering/mathematical_engineering_contest.html
・日本歯科新聞2023年5月17日号記事掲載「歯学部を目指す理由-震災時の貢献に感動-」
・日本歯科新聞2023年5月24日号記事掲載「プリズム-3.11復興日記 11年後のエール」
・ 第19回「私のしごと」作文コンクール 陸前高田市長賞「志があれば」
・第67回全国学芸サイエンスコンクール サイエンス分野(人文社会科学研究部門)旺文社赤尾好夫記念賞
「地域に生きる高校生が主導する防災探究の取り組み-学年や学校の枠を超えて生徒自身が主体的に推進する成田地域共創のグランドデザイン-」
探究テーマ①「アイヌ民族音楽にみる自然現象の表現技法」
探究テーマ②「音楽と酒はアイヌ民族の私生活に何をもたらしたのか-北海道立博物館所蔵の古文書から真実に迫る-
・2021年度 第20回櫻井徳太郎賞入賞「アイヌ民族音楽による自然災害の伝承~度重なる厄災を乗り越えてきたアイヌの祈りに学ぶ~」
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/036/803/koukouseisakuhin.pdf (入賞作品集P77~P86)
・2022年度 日本地質学会ジュニアセッション発表「アイヌ生活圏の地理的・気象的特性から導き出される防災音楽てんでんこ開発の試み」
https://confit.atlas.jp/guide/event/geosocjp129/subject/7poster-0900-1/tables?cryptoId=
・2023年度 音楽文化創造(CMCvol.24,2023年4月1日発刊) 原著論文掲載(査読あり)「アイヌ民族の歌と踊りに見る自然現象の表現技法-3秒間の緊急地震速報チャイムに込められたアイヌの想いを探る-」
https://www.onbunso.or.jp/wp-content/uploads/2023/04/Vol24_yokouchi.pdf
・ヒグマとの共存を考える-地理的・気象的分析によるゾーニング管理の有効性検証-
探究テーマ①「弦楽合奏による防災てんでんこ開発を目指して」
探究テーマ②「成田ジュニア版・独自緊急地震速報チャイムの設計・開発-ベートーヴェン交響曲第5番「運命」を題材として」
探究テーマ③「波浪観測値を音程変換して創造した海洋音楽に含まれる1/fゆらぎ現象の検証」
・2020年度 塩野直道記念 算数・数学の自由研究コンクール千葉県最優秀賞「成田ジュニアストリングオーケストラの主題によるヴァイオリン四重奏 雨の歌」
・2021年度 塩野直道記念 算数・数学の自由研究コンクール千葉県最優秀賞「アイヌ生活圏の地理的・気象的特性から導き出される防災音楽の設計開発」
・2021年度 上級ジュニア防災検定 防災自由研究優秀賞「弦楽合奏による新たな防災てんでんこを目指して」
https://www.jbk.jp.net/pdf/hyousyou_9.pdf
・2021年度第7回日本気象学会ジュニアセッション発表
「成田ジュニアストリングオーケストラの主題によるヴァイオリン四重奏 雨の歌-記録的な豪雨被害をもたらした令和元年10月25日の千葉県の大雨・洪水の気象データから数学を使って作曲・演奏表現した僕たちの雨の歌-」
https://www.metsoc.jp/default/wp-content/uploads/2021/05/JS1-03.pdf
・2021年度全国小・中学生作品コンクール 子どもの文化・教育研究所理事長賞(社会科部門)
「実際の気象データから作曲・演奏したヴァイオリン四重奏・雨の歌による地域防災活動支援」
https://www.child-lab.com/sakuhin/oubo/sokuhou2021.html
・2023年度防災教育学会誌・防災教育学研究2023年4巻1号、研究論文掲載「地域に生きる高校生が主導する防災探究の取り組み-学校や学年の枠を超えて生徒自身が主体的に推進する成田地域共創のグランドデザイン -」
・北海道大学「海の宝アカデミックコンテスト2023」全国大会 マリン・サイエンス部門
「波浪観測値を音程変換して創造した海洋音楽に含まれる1/fゆらぎ現象の検証」
https://www.umicon.jp/contest/award2023.html
https://www.umicon.jp/event/2023/012/report.html
・関東・中部ブロック最優秀賞
・日本海洋科学振興財団 オーシャン・アート賞
・奨励賞(ちょうちんあんこう賞)
・2023年度第40回 全国小・中学生作品コンクール文部科学大臣賞、令和5年度千葉県議会児童生徒表彰(学芸部門団体)、「成田ジュニア版・独自緊急地震速報チャイム音の設計・演奏-地域に生きる小中学生音楽家たちが挑む地域防災力向上への挑戦-」
https://www.child-lab.com/sakuhin/oubo/sokuhou2023.html
・2023年度 内閣府総合海洋政策推進事務局 海しる(海洋状況表示システム)自由研究コンテスト最優秀賞
「波浪観全国港湾海洋波浪情報網(NOWPHAS)観測値から創造・演奏するヴァイオリン二重奏曲「鹿島灘のしらべ」
https://www.rioe.or.jp/lp/contest/
探究テーマ①「北総地域に生きる競走馬のミライ」
・2022年度 第1回地域の馬の歴史・文化探究コンテスト優秀賞
受賞作品:https://www.youtube.com/watch?v=cnVl0Qg6hqE
※BGMは当団創立25周年記念コンサートでの演奏(グリーグ作曲 ホルベルク組曲)
受賞作品集はこちら
http://towada-yabusame.com/pdf/umatan2022.pdf (受賞作品集P7-8)
受賞団体紹介ページ
https://sites.google.com/view/umatan2022/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/%E6%88%90%E7%94%B0%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9team%E3%82%A6%E3%83%9E%E3%82%BF%E3%83%B32022
探究テーマ②「地域文化資源を生かした成田地域の観光振興を考える」
探究テーマ③「地域の高校生が主体的に取り組む学校防災教育の実践」
・2022年度 弘前大学 太宰治記念 津軽賞入賞
「地域文化資源を生かした観光振興-成田山の御朱印を事例として-」
「地域の高校生が主体となって取り組む学校防災教育への提言」
https://tsugarusho.hirosaki-u.ac.jp/
・2023年度 愛媛大学社会共創コンテスト奨励賞「地域に生きる高校生が主導する防災探究の取り組み-地域住民や専門機関と連携して地域防災課題の解決に取り組む小中高校生音楽家達の挑戦-」
https://www.cri.ehime-u.ac.jp/contest/
探究テーマ①「ヴァイオリンソナタ第1番”雨の歌”の数学的分析から見る作曲者ブラームスの心象風景」
探究テーマ②「ハメハメハ大王は怠け者だったのか-童謡「南の島のハメハメハ大王」の生気象学的分析より-
・2019年度 塩野直道記念 算数・数学の自由研究コンクール文部科学大臣賞
「ヴァイオリンソナタ第1番”雨の歌”の数学的分析から見る作曲者ブラームスの心象風景」
https://www.rimse.or.jp/research/past/pdf/7th/work05.pdf
・サクライク 日常の「どうして?」から生まれた研究が文部科学大臣賞を受賞
https://sakulike.city.sakura.lg.jp/raise/969/
・2021年度第7回日本気象学会ジュニアセッション発表
「ヴァイオリンソナタ第1番”雨の歌”の数学的分析から見る作曲者ブラームスの心象風景-気象観測値と楽譜の周波数変換値を用いた時系列データの類似度比較-」
https://www.metsoc.jp/default/wp-content/uploads/2021/05/JS1-02.pdf
・2022年度日本地質学会ジュニアセッション発表
「ヴァイオリンソナタ第1番”雨の歌”の数学的分析から見る作曲者ブラームスの心象風景-第1楽章主題と類似する地理的・気象的特性の特徴とは-」
https://confit.atlas.jp/guide/event/geosocjp129/subject/7poster-0900-2/tables?cryptoId=